韓国のスマホシェアはサムスンが圧倒的…じゃない?若年層でiPhone人気が6割超え、Galaxy8割超えの中高年層と分断
韓国の調査会社・Gallup Koreaは13日、スマートフォンやスマートウオッチ等に関する調査レポートを公開した。
レポートによると、975人に「スマートフォンはどのメーカーを使っているか」という質問を実施し、結果としてサムスンが69%、Appleが23%、LGが6%であることが明らかとなった。
内訳を見てみると、中高齢層ではサムスンが80%を上回る圧倒的な人気を誇っている一方で、30代ではアップルとサムスン両方が同程度の人気に。29歳以下の若年層では逆転が見られ、Appleが60%であることがわかり、若ければ若いほどiPhoneを好む傾向であることが伺える。
iPhone急増の理由について、本時事を取り上げた台湾メディアは「韓国の芸能人の多くがiPhoneを使用していること」や「かつてのGalaxyはミドルクラス〜ローエンド性能の安価な端末が多く、子供の頃に買い与えられたGalaxyに良い印象を持たない」などが挙げられると予測しているほか、韓国のYouTuberの動画を引用しつつ「iPhoneを持つことへの優越感」という、日本でも散見される要因もあるとしている。
韓国といえばAndroidスマートフォンで世界シェアトップを誇るサムスン電子の本拠地であることは言うまでもなく、いわゆる「地元人気」は80%超えという中高年層での圧倒的なシェアを象徴している。しかし、日本までには及ばないもののiPhone人気も着々と獲得しつつある。
また、若年層でのiPhone人気が増したものの、サムスンが失速している訳ではない点についてもGallup Koreaは言及しており、11年前と比較してサムスンは11%、Appleは10%のシェアの増加が見られていたという。加えて前述のシェア6%を占める、韓国大手家電メーカー「LG」は2021年にスマートフォン事業から完全撤退しており、”国産企業を支持したい層”の多くがサムスンへの乗り換えを行っている可能性が高いそうだ。