生成AI使用禁止のSkebで「回避策」拡散し使用を促す”AI絵師”を提訴へ 投稿削除も法的対応を検討


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イラストコミッションサービスのSkeb(スケブ)は30日、生成AIの使用禁止の同サービス内において「生成AIを利用していることを故意に隠蔽して検出を回避する方法」をnote上に公開、Skebでの生成AIの利用を促した利用者の発信者情報開示請求訴訟を行ったことを発表した。

Skebの運営会社は続けて「利用を促した該当記事は運営者によって自主的に削除された」と報告しつつ〈プロバイダからの情報開示を受け次第、同運営者に対する営業権侵害等を理由とする損害賠償の請求等法的対応の実施を検討する〉としている。

Skebは本年3月初頭、AI生成データを検出するAIのサービスへの導入を発表し「生成AIの使用禁止」を行った。これは金銭授受が発生する同サービスにおいて、生成AIを利用したマネーロンダリング(資金洗浄)行為の温床になることを防止するなどの理由によるもので、AIが生成したデータの一部または全部を納品することは規約違反とポリシー違反に該当する。

なお、今回発信者開示請求を受けた利用者のnoteでは投稿の削除を行ったと報告しており、”完全撤収宣言”として「ロシアのワグネルもモスクワから平和的に撤退したしね!!じゃあ俺も平和的に撤退です。」とコメントしている。