楽天、ウェブトゥーンへ参入。ニトロプラスなどと共同で「R-TOON」今秋以降に提供開始、独占配信も予定


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楽天は15日、同社のデジタルコミック事業として新たに「R-TOON」を今秋以降に提供開始する予定であることを発表した。本サービスは、近年注目を集めているスマートフォンに特化した「ウェブトゥーン」やその他複数形式でのデジタルコミックの配信を行うとのことで、「毎日1話無料」といった現行の他社サービスでも一部作用採用されている機能の実装も予定しているという。

また、本サービスのオリジナル作品の拡充について楽天は少年画報社、ストレートエッジ、ニトロプラスと協力して制作する旨も発表しており、共同制作した作品は「R-TOON」にて独占配信される予定であることも明らかとなった。

(共同制作について補足…少年画報社との提携では新たなコミックレーベルの立ち上げや海外展開も視野。ストレートエッジとニトロプラスとは株式会社トゥーンクラッカーとの協業を通じて、「R-TOON」のハイクオリティでリッチなコンテンツ展開を目指す。)

この度”パートナー企業”となった少年画報社は、78年の歴史を持つ漫画出版社であり、個性豊かな漫画を出版し、アニメや実写などのメディアミックスや海外展開にも力を入れている。ストレートエッジは小説家のマネジメントや作品プロデュースを手がけ、『ソードアート・オンライン』や『魔法科高校の劣等生』などの作品を生み出してきており、ニトロプラスはゲームやアニメ、小説など様々なジャンルで活躍し、『魔法少女まどか☆マギカ』や『PSYCHO-PASS サイコパス』などの作品を手掛けているなど、ポテンシャル抜群のパートナーとなっている。

※各パートナー企業代表コメント※

株式会社少年画報社 取締役 大野 正拓氏
「弊社は漫画一筋78年目の会社で、時代と共に常に誕生するクリエーターと生きてきました。その力をベースに、得意とする『ターゲティング=誰が、どこで、どのタイミングでコミックを読むのか?』を追求し、楽天の想定する市場で作品を提供したいと思っています。私は楽天の国際競争力は日本の宝だと思っています。国内に留まらず、急成長を遂げるアジア、欧州・北米等で勝負できるのもチャンスだと思っています。協業するチャンスを得て、コミックの可能性を拓く一助になれればと思います」

株式会社ストレートエッジ 代表取締役社長 三木 一馬氏
「僕は常日頃から『Rakuten TV』や『楽天Kobo』などを利用させてもらっているのですが、そのユーザーファーストなサービス精神や利便性の良さについて、いつも感動していました。これもひとえに、コンテンツに対する愛ゆえなのだろう、とひしひしと感じておりました。そんな楽天と共に作品作りをできる機会をいただけてとても嬉しいです。まだ日本の縦読みデジタルコミック市場では、国産で大ヒット作品は出ていません。『R-TOON』の作品がその第一作となるように、力の限り頑張ります」

楽天グループ株式会社 エンターテインメントコンテンツ事業 ヴァイスプレジデント 高橋 宙生
「日本の伝統的なエンターテインメントコンテンツの代表格であるマンガは、そのストーリー性やキャラクター性から、世界にそのファンを広げつつあります。縦読みのデジタルコミックは、より新しい読者の層を開拓するものであると同時に、新たなマンガコンテンツの創り手が生まれるきっかけにもなりうると考えます。楽天は今後も、世界中のコンテンツ・クリエーションの担い手の皆様と共に、新時代のコミック文化の醸成に取り組んでまいります」

市井

著者 市井
オタク総研媒体統括 兼 合同会社サブカル通信社執行役社長。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス。PRプランニングやIP調達なども担当しています。新作アニメ、海外スマホ、東南アジア好き。
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