サムスン電子、1Qは前年比マイナス95%の大幅減益…景気後退でチップ製造事業が打撃、Galaxyは好調。下半期は回復に期待


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韓国・サムスン電子は27日、自社の2023年第1四半期(1〜3月)決算を発表した。公表された決算発表資料によると、期間内における売上高は63兆7500億ウォン(約6.3兆円)、営業利益は6400億ウォン(約600億円)であることが明らかとなった。前年第1四半期比では売上高が10%の減収,営業利益が95%の減益をそれぞれ記録した。

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同社によると、世界的な景気後退により個人消費全般が減速したことでメモリ関連の需要が低迷、チップ製造を主とするDS(デバイス・ソリューション)部門の成績が大きく後退した一方、スマートフォンブランド「Galaxy」を中心としたDX(デバイス・エ クスペリエンス)部門は好調な成長を見せているという。今後については〈半導体需要は下期に緩やかに回復へ〉との見方を示しており、第2四半期に向けて以下のようにコメントしている。

〈デバイスソリューション部門はDDR5・LPDDR5xなどの需要に応えながら、より高密度な2ナノメートル(nm)プロセスを中心に技術競争力を高めることを重視する。デバイスエクスペリエンス部門は、Galaxy Aシリーズのスマートフォン販売拡大と新しいTVモデルの販売促進を通じて、堅実な収益性を維持することを目指す。ディスプレイの製造を行う子会社サムスン ディスプレイ コーポレーション (SDC) に関しては「Galaxy Z」シリーズとして展開している折りたたみスマートフォン事業やNeo QLEDスクリーン事業への供給によりリーダーシップを確固たるものにし、パートナーとの協力を拡大することで市場シェアを拡大することを目指す。〉(決算発表より抄訳)