東宝、『すずめの戸締まり』などの大ヒットにより2023年通期は増収増益。アニメ事業を新たな柱へ「TOHO Animation」に期待
東宝株式会社は13日、2023年2月期における通期決算と業績を公表し、映画営業事業を中心に好調に推移していることがわかった。
特に現在も続映中の新海誠監督最新作『すずめの戸締まり』の興行収入が、2023年3月末時点で143.6億円の大ヒットを記録したほか、人気アニメシリーズの劇場上映作品『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』や実写映画『ラーゲリより愛を込めて』等のヒットもあり、映画事業全体は増収増益となった。映画興行事業では、緊急事態宣言の影響もあり、前年同期に比べ事業環境が改善したことに加え、『THE FIRST SLAM DUNK』等の大ヒットもあったことから増収増益となった。
映像事業においては、主にアニメーションレーベル「TOHO animation」を主軸に展開されており、「僕のヒーローアカデミア」「呪術廻戦」「SPY×FAMILY」等が好調に推移したが、『ウマ娘プリティーダービーSeason2』等のパッケージセールスの反動が大きく、前年に及ばず減収減益となった。演劇事業では、人気漫画の初の舞台化『キングダム』等が好調だとしている。
今回の決算では特に「TOHO animation」についての詳細な言及がなされており、映画『BLUE GIANT』・TVアニメ「Dr.STONE NEW WORLD」第3期・TVアニメ「呪術廻戦」第2期の3作品についての概況が示されていた。