バンダイナムコ、株式分割で投資のハードル低減へ―株主優待は描き下ろし限定イラストアートや商品券
バンダイナムコホールディングスは、投資家の株式投資へのアクセスを容易にするために、1株を3株に分割する株式分割を4月1日に予定している。 株式分割により、1株当たりの株価は1/3になるため、投資家が株式を購入する際の投資額のハードルが低くなることが見込まれる。
今回の株式分割の実施は2月7日に開かれた取締役会にて決議したもので、3月31日を基準日・4月1日を効力発生日としている。同社は本決議について「株式分割により投資単価(100株)あたりの金額を下げることによって、株式のさらなる流動性の向上と投資仮想の拡大をはかり、株主とより広くつながっていくこと」を目的としている。(要約)
同社が発行する株式を一定単位購入すると配当に加え「株主優待」を得ることができ例年、株主優待ポイントという独自システムを導入した上でポイントに応じて各種商品券やプレミアムバンダイで利用可能なポイント、オリジナルグッズを受け取ることが出来る。
中でも「オリジナルアート・コレクション」は機動戦士ガンダムやアイドルマスターといったバンダイナムコHDが有するIP(知的財産)の描き下ろしイラストを高品位美術印刷技術を用い、シリアルナンバー&額縁付きで贈呈されるものとなっており、毎年ファンの間で話題になっている。
なお、2023年分の株主優待について同社は株式分割の通知にて「決定次第開示させていただきます」と述べてた上で現在未発表となっており、内容に変更が生じる可能性がある。(参考:例年6月発表)
バンダイナムコは2005年の持株会社設立以降、人気キャラクターやゲームソフトの開発・販売を手掛けるエンタテインメント企業として成長してきた。近年ではMR技術を活用した新体験の提供も手がけ、中期経営計画としてIP軸戦略を推進したり「Fun for All into the Future」というパーパスを掲げたりといった動きが見られている。
※本記事は特定の投資商品を勧誘、推奨するものではありません