前澤氏のカブアンド、本格的な上場準備を進行中と報告 株主69万人に「証券口座開設」順次案内


前澤氏のカブアンド、本格的な上場準備を進行中と報告 株主69万人に「証券口座開設」順次案内

株式会社カブ&ピースが展開する「カブアンド」は11月中旬より、69万人に達している株主に対して上場に向けた証券口座開設の案内を順次開始している。

同社代表の前澤氏が株主向けに説明を行ったところによると「上場及び上場時期について確約するものではありません」と前置きしつつも、すでに本格的な上場準備を日々進めていると説明。

これまで未公開株はカブアンドで管理していたため証券口座は不要だったが、上場後の株の保管や売買には証券口座が必要となり、各自で管理する必要が生じる。1日に対応できる口座開設申し込み数に上限があることから、今後もさらなる株主数の拡大が見込まれる中、このタイミングから順番に案内を開始したという。

同社は証券口座として大和コネクト証券での開設を指定。選定の理由について、スマートフォンで簡単に手続きができる株式入庫の新システムを導入していることを挙げた。「未上場の段階でこれほど多くの株主を有する企業が上場を目指すことは前例がなく、従来の郵送や書類提出をベースにした上場株式の入庫手続きでは、上場時に多大な時間とコストが必要」と背景を説明している。

株主への案内は12月末ごろまでに完了する予定で、「未上場の段階でこれだけ多くの株主がいる企業が上場を目指すということは、前代未聞のチャレンジです」として上場に向けた事前準備への協力を求めた。

カブアンドとは、「お金配り」で話題になった前澤氏が2024年にはじめた新サービス。ガスやモバイル通信、ネット回線、ウォーターサーバー、ふるさと納税といった生活インフラを提供しながら、利用者にポイント感覚でカブ&ピースの未公開株を受け取ることができる点が特徴となっている。

なお、カブアンドでは毎年4月に引換券の枚数をもとに株と交換する仕組みを採用している。もらえる株の数は発行価格によって決まり、初回の第一回は「3円」、先日発表された第二回は「6円」となっていた。

著者 経済/社会担当
オタクの“今”を届ける新・総合メディアより、アニメ・ゲーム等関連企業の動向やコンテンツ産業の動きを紹介します。エンタメと経済、双方の視点で迅速に、わかりやすく、独自の切り口でお届けいたします。