『攻殻機動隊』劇場公開30周年、押井守監督がコメント 来年は新作の“全国ネット“放送控える
1995年11月18日に劇場公開された『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』が昨日18日で公開30周年を迎えた。
『攻殻機動隊』は1989年に漫画家・士郎正宗が青年誌「ヤングマガジン」の増刊「ヤングマガジン海賊版」第5号から連載を開始したSF作品。全身義体(サイボーグ)の草薙素子をリーダーとした攻性の部隊「攻殻機動隊」が高度複雑化する凶悪犯罪に立ち向かう姿を描いた物語で、リアルで精密な描き込みとともに、サイバーパンク的な要素や哲学的なテーマを探求しながら、人間とテクノロジーの融合、個人のアイデンティティなどについて深く考察する作風が人気を博した。
今回の劇場公開30周年を記念して、本作監督の押井守氏のコメントが発表された。押井監督は「気がついたら30年経っていました。映画、ビデオ、DVDなどメディアを変えてなおこの作品が愛され続けているのは原作の持つ力と、応援してくれる皆さんのおかげだと思います」と述べている。

またアーティストのYOSHIROTTENが手がけた30周年記念ロゴが新たに公開された。電脳と生命の間という攻殻機動隊の根源的テーマを、デジタルのノイズと有機的な揺らぎで再構築したデザインとなっている。
30周年を記念して攻殻機動隊公式YouTubeチャンネルでは新コンテンツの公開が発表された。押井守監督へ30の質問を投げかける特別インタビュー企画「押井監督に30の質問聞いてみた」が公開予定で、本日より攻殻機動隊公式SNSでファンから質問の募集が開始されている。
2026年はアニメーション制作をサイエンスSARUが手がける新作TVアニメの放送も控えるなど、今後も多数の企画が用意されている。
ロゴ担当:YOSHIROTTENコメント
1995年に公開された映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』から30年。
そして、この映画の舞台である2029年までもう目前となった今、
私たちの前に現れるこの作品は、もはや“昔のSFアニメ“ではない。
時代とともに、私たち自身がその世界へと近づいてきた−−
そんな奇妙な感覚を呼び起こす作品だ。
来たるとされていたAIの時代を、私たちはいま体感し始めている。
目の前の街は、現実なのか。
それとも、ホログラムに映る情報世界なのか。
光の点滅によって姿を現し、
やがて光学迷彩のように闇へと溶けていく−ー
そんなイメージから、このロゴデザインは生まれた。
(C)士郎正宗/講談社 (C)1995士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT (C)2004士郎正宗/講談社・IG,ITNDDTD (C)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊製作委員会 (C)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会 (C)士郎正宗・Production I.G/講談社・「攻殻機動隊新劇場版」製作委員会 (C)士郎正宗・Production I.G/講談社・攻殻機動隊2045製作委員会
