ドラクエ、天空シリーズもリメイク制作中?堀井氏がぽろっと発言、5年以上の沈黙を破り急加速…完全新作「12」も待たれる

国民的RPG『ドラゴンクエスト』シリーズに、再び大きなうねりが訪れようとしている。9月15日にYouTubeで配信された番組「ゆう坊&マシリトのKosoKoso放送局」に出演した堀井雄二氏が、『ドラゴンクエストIV』『V』『VI』、いわゆる“天空シリーズ”のリメイクに関して思わず言及した。
この日の番組内で、すでに発表済みの『ドラゴンクエストVII Reimagined』について話題が及ぶと、堀井氏はこう語った。「いろいろ動いてるんだけど、VIIが先にできちゃった」。
ここですかさず鳥嶋和彦氏が「IV、V、VIもやってないわけじゃないんだ?」と尋ねると、堀井氏は言葉を濁しつつも、「現行機で遊べるようにしないとね」と付け加えていた。
“天空シリーズ”リメイクも近い?
堀井氏が直接「リメイクを制作中」とは明言していないものの、これは“天空シリーズ”を現在の家庭用ハードでプレイできるよう準備を進めていると受け取れる発言だった。
振り返れば『ドラゴンクエストXI 過ぎ去りし時を求めて』が発売されたのは2017年7月。2019年9月に改良版の『XI S』がリリースされたのを最後に、ナンバリング本編や大規模リメイク作品は長らく姿を見せなかった。外伝的な新作やスマートフォン向けタイトルの展開は続いたものの、シリーズ本流の動きは完全に停滞していたのだ。
その沈黙を破ったのが、2021年5月の「ドラゴンクエスト35周年記念特番」で発表されたHD-2D版『ドラゴンクエストIII』。しかしこの作品も当初は続報がほとんどなく、ファンの間では「本当に発売されるのか」と不安視されるほどの長い待機期間となり、結局発売されたのは発表から3年以上経過した2024年11月だった。
つまり、ナンバリングタイトルは2019年9月から2024年11月まで、約5年間も完全に動きがなかったことになる。ところが、HD-2D版『ドラゴンクエストIII』の発売をきっかけに、2025年10月30日にはHD-2D版『ドラゴンクエストI&II』、そして2026年2月には『ドラゴンクエストVII Reimagined』と、ここにきて立て続けに“3年連続でナンバリング作品”の新展開が続くこととなった。
特に『VII Reimagined』は、先日9月12日のNintendo Directで突如発表され、2026年2月に発売されることが明かされたばかり。
サプライズ発表も今後増加か、新作ラッシュにも期待高まる
事前告知もなく、いきなり完成形に近い映像と発売日が示されたことはファンを大いに驚かせた。「サプライズ発表→短期間で発売」という流れは、従来のドラクエシリーズでは非常に珍しく、まさに新しい仕掛け方といえるだろう。
その延長線上にもし「天空シリーズのリメイク」が控えているとすれば、今後数年間は“サプライズラッシュ”となる可能性が高い。『IV』『V』『VI』はそれぞれ独自の人気を誇り、とくに“親子三代の物語”を描いた『V』はシリーズ屈指の名作として熱狂的な支持を集める。これらが最新のグラフィックと現行機の快適さで甦るとなれば、再び社会現象級の盛り上がりを見せることは間違いない。
さらに注目すべきは、シリーズ最新作『ドラゴンクエストXII 選ばれし運命の炎』である。発表自体は2021年に行われたものの、その後の続報は乏しく、一時は「開発が難航しているのでは」とも噂されていた。しかし、『VII』の突然の復活と天空シリーズの“進行中”発言が示すのは、スクウェア・エニックスと堀井氏が従来よりもスピーディで、しかもサプライズ色の強い展開を意識しているという事実だ。
ファンの間では「XIIも、いきなり完成形に近い映像が公開され、そのまま発売日発表につながるのでは?」という期待が高まりつつある。
ここ数年、シリーズの動きが停滞していたのは事実だ。だが、この秋を境に、その沈黙は嘘のように破られた。『VII』の発表、そして堀井氏自らの発言による“天空リメイク確定”とも取れる流れ。ドラクエシリーズは再び急加速のフェーズに入ったといえる。次のサプライズはどのナンバリングか――。今後数年、ドラクエシリーズの歴史的な発売ラッシュが始まるかもしれない。