次代の人気ラノベ作家、台湾から発掘へ―賞金146万円&出版確約の賞企画


次代の人気ラノベ作家、台湾から発掘へ―賞金146万円&出版確約の賞企画

株式会社KADOKAWAは16日、海外子会社と共同で、女性向けファンタジー小説コンテスト「日本デビュー争奪戦☆ファンタジーライトノベル大賞」を台湾で開催する。台湾角川が運営する投稿サイト「KadoKado角角者」において中国語繁体字での作品を募集する。

同コンテストでは現代ファンタジー、異世界ファンタジー、中華風ファンタジーの3部門を用意し、主に女性読者を想定した選考を行う。賞金は大賞が30万台湾元(約146万円)で出版保証付き、各部門優賞が10万台湾元、各部門の佳作が5万台湾元となっている。

大賞作品は台湾と日本の編集者による改稿を経て、日本のKADOKAWAレーベルから翻訳出版される予定とのこと。優賞と佳作についても編集者による改稿後、KADOKAWAからの翻訳出版を目指す。

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KADOKAWAは今回の賞設定について、世界的な日本アニメ人気の高まりを背景に、海外の小説投稿サイトには日本のライトノベル/新文芸風の作品が多く投稿されているとして、海外の小説投稿サイトからグローバルな才能を発掘する「グローバルUGC作品開発プロジェクト」の一環だと説明。

同様の取り組みとして現在、キューダップ、MyAnimeListと共同でアメリカでの小説コンテスト「MyAnimeList x Honeyfeed Writing Contest 2025 – THE ISEKAI presented by KADOKAWA」も開催中で、M12 Media LLCによる「JNC Original Light Novel Contest」の受賞作の一部書籍化も予定している。

著者 経済/社会担当
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