【解説】特撮オタク界隈に衝撃!往年の『仮面の忍者 赤影』リメイク決定…余計に応援したくなる理由は

衝撃的な情報が特撮オタク界隈を駆け抜けた――なんと10月26日からテレビ朝日系で『仮面の忍者 赤影』のリメイク版が放送されると告知されたのである。
『仮面の忍者 赤影』は横山光輝原作の忍者漫画を原作に、1967年には実写版ドラマが関西テレビ、フジテレビ系列で放送されていた。
全52話の長尺ながら、第1部から4部にかけて、敵組織が次々に変化するという絵作りが特徴的だった本作だが、当時はまだ時代劇が盛んに制作されていた時代であり、京都太秦で様々な作品を世に送り出していたスタッフが、『赤影』を手掛けていた。
そのため小道具からセットに至るまで、かなり豪華なのも本作の魅力の一つである。話が進むにつれ原作には存在しなかった怪獣も登場するようになると、当時の子供たちをさらに熱狂させることとなった。
リメイク版はVFXを駆使した怪獣特撮であるとの一文を初報で確認できるため、赤影と敵忍者、その敵が使役する怪獣との戦いも展開されるに違いない。
絶滅寸前の時代劇が地上波に復活するという意味でもリメイク版『赤影』には期待!
今日、時代劇というコンテンツはなかなか地上波で目にする機会がなくなって久しい。昔と違ってそこまで需要がなくなってしまったと思いたくはないが、現実は非情だ。
そんな時代なだけあり、『赤影』の復活は時代劇要素も含む作品のリメイクという意味でも期待が高まる。現在は時代劇を日頃から撮影し、ノウハウが蓄積するようなスタッフ集団も少なくなっているが、その代わりに進化した特撮技術をふんだんに使った、新しい『赤影』に期待するほかない。
そしてリメイク版の気になる監督は、三池崇史氏。漫画やアニメの実写版を請け負う監督と言えば、必ず早い段階で名前が挙がる人物である。三池監督は過去に「ウルトラシ」リーズでもメガホンをとっており、そのシナリオも評価が高いため今度も楽しみだ。
そして赤影役はEXILE/FANTASTICSの佐藤大樹氏。現在30歳で普通に考えれば『赤影』に触れてこなかった世代と思われるが、お馴染みの赤い仮面をしっかり装着して撮影に臨むようなので一安心だ。
……筆者だけがおぼえている記憶かもしれないが『赤影』に関しては2000年代前半にリメイク版の映画が公開されており、そちらではトレードマークの赤い仮面を主役が装備していなかった。
怪獣も登場しない(その代わりに戦車が出るぞ!)。その上、話の内容もちょっと…という印象だったので、余計にこのリメイクを応援したくなる。
赤影と言えば怪忍獣。どうやら今度も活躍を期待しても良さそう!
1967年に放映された特撮ドラマ版『赤影』では、第3部より本格的な怪獣特撮が展開されることとなった。それ以前にも怪獣と呼んで差し支えないモノは出現したが、3部からはかなり割り切って怪忍獣と呼ばれる巨大なキャラクターが次々に出撃しブラウン管を彩った。
この怪忍獣こそ、後半の『赤影』を彩る素晴らしいゲストたちと言ってもよい。
デザインも独創的で円谷のウルトラ怪獣とも異なる和風の魅力をふんだんに発揮。名称が「ざばみ」や「ばびらん」など、ひらがなで表記された怪獣がいるのも珍しい。
そしてリメイク版『赤影』はVFXで怪獣特撮をやるということが初報の時点でアナウンスされている。既に公開されている映像の中には千年蟇(せんねんがま)とおぼしきガマガエルのような造形物も一瞬登場した。フルCGではなく、アナログ要素も入れた怪獣の大暴れが観られるのかもしれない。
東映の特撮と言えば、戦隊シリーズと仮面ライダーがどちらも現役。特に戦隊モノでは巨大ロボと敵怪人の戦闘シーンもお馴染みなので、そういう意味では巨大戦のノウハウはずっと継承され続けている。
一方で東映の怪獣モノとなるとそう数は多くなく、地上波で放映されるのは久しぶり。どういう仕上がりになっているのか、気になるところだ。また、怪忍獣たちのデザインも色々気になるところがでてくる。かっこいい奴が出たら、ついでにフィギュア化もしてもらえると、オタク的には大助かりたわ。
新しい『仮面の忍者 赤影』は10月26日(日)深夜0時10分からスタート。遅い時間になるが、無理してでも視聴しよう!
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