マクドナルド、ハッピーセット新作を直前で見送り「ワンピースカード」特典で殺到問題を懸念

日本マクドナルドは20日、翌週末29日より開始を予定していたハッピーセット「ワンピースカードゲーム」のキャンペーンを実施しないことを発表した。同社は理由について「ハッピーセット関連施策見直しの一環」と説明している。
今回のキャンペーン中止の背景には、直近のハッピーセットキャンペーンで発生した混乱が影響しているとみられる。先立って実施された「ポケモンカード」が付属するキャンペーンでは、転売目的とみられる大量購入や、それに伴う食品廃棄がSNSなどで問題視されていた。
「ワンピースカードゲーム」もトレーディングカード市場で高い人気を持っていることからも、今回の決定は、こうした事態の再発を未然に防ぐための措置となる。中止に至った経緯は詳しく伝えられていないが、版権元や関連各社との協議を経たものとみられる。
キャンペーン期間中、ハッピーセット購入者には代替として、過去に配布されたおもちゃなどが提供されるという。
同社は発表に際し「権利者様・メーカー様・掲載メディア様へのお問い合わせはご遠慮いただけますようお願い申し上げます」と呼びかけており、今後の施策について、何らかの見直しを進めるものとみられる。