秋葉原と二次創作をWeb3.0で活性化 「AKIBA3.0構想」記者会見が開催

秋葉原と二次創作をWeb3.0で活性化 「AKIBA3.0構想」記者会見が開催

秋葉原と二次創作をWeb3.0で活性化 「AKIBA3.0構想」記者会見が開催

合同会社AKIBA観光協議会と株式会社カヤックアキバスタジは両社による新しいコンソーシアム(共同事業体)「AKIBA3.0」を発足した。同団体は「秋葉原から世界にオタク産業を創出するWeb3.0時代を見据えたコンソーシアム形成」を目的として設立され、本日10月27日に報道関係者向けにプレスカンファレンスを行った。

【出演者】
泉 登美雄(合同会社AKIBA観光協議会 代表CEO)
加賀 秀祐(同社事務局長・執行役員)
日高 海(株式会社手塚プロダクション クリエイティブ部プランナー)
小泉 満(合同会社オープンポスト代表社員)
武田 冬門(株式会社カヤックアキバスタジオ 顧問・株式会社Teamきゃら 代表取締役)
株式会社カヤックアキバスタジオ 執行役員COO 山田 竜太(やまだ りょうた)
※敬称略

AKIBA3.0構想とは

はじめにAKIBA観光協議会代表CEOの泉 登美雄氏からの挨拶があり、続いて同社で事務局長を務める加賀 秀祐氏が登壇。「AKIBA3.0構想」の概要と取り組みを紹介した。

現在の秋葉原は「DAO」(分散型自律組織)に近く、自律要素が欠けた「DO」(分散型組織)であるのではないかという現状を踏まえ、コロナやweb3の時代において「真のオタクの聖地」という名の、様々なカルチャーが各々の領域で一つに繋がった分散型コミュニティへの進化の重要性を説いた。

また、これらの「真のオタクの聖地」になるために必要な、トークンを活用したオタクカルチャーを推進するDAOの形成として、「AKIBA3.0構想」が立ち上がったという。

IP創生の新方式「DAO IP」やイベントの実施

続いて同じく加賀 秀祐氏から「AKIBA3.0構想」を構成する3つの要素がそれぞれ説明された。

3つの要素の一つ、DAOを活用したIP(知的財産)の創生」という点では、オタク活動で誰でも収益事業を行うことが可能なブロックチェーン技術「オタクトークン」をもとにした新たなコンテンツ制作方式「DAO IP」方式の推進を狙う。

アニメ制作分野での具体的な活用例を示しており、2種類のトークンを発行することで「アニメがつくられる前からステークホルダーとして参加する」といった未来も示唆。商品化やプロモーションの部分でも、秋葉原の既存の商業圏も生かした上で現行の委員会方式よりハードルが低くなるのではないかと述べていた。

また、秋葉原全体を巻き込んだ店舗、企業、ユーザーの誰もが参加できるDAO的な「オープンカルチャーイベントの実施」も要素の1つとしている。秋葉原内の様々な企業・店が自主的にイベントを開催できるような体制づくりも行い、2023年末までのDAOイベントのロードマップも紹介された。

今後の展望&RABが登壇

3つ目の要素「AKIBA EDEN」を紹介した後(後述)は、今後の「AKIBA3.0」構想の全体的な展望にも言及。

2023年中には国内・海外取引所を皮切りにオタクトークンをローンチし、AKIBA3.0の基軸となるIP制作の発表を行い、2024年~25年にはアニメコンテンツ配信開始や、秋葉原内外の事業者と協力した経済圏の確立などを図っている。

そして、紹介の後にはプレスカンファレンスのアンバサダーを務めるレペゼン秋葉原ヲタクダンサーチーム「REAL AKIBA BOYZ」(RAB)が登壇。

RABは来月に海外で開催される大型ライブイベントへの出演を控えていることにも触れ、「イベントを通じて秋葉原を世界に持っていける、秋葉原を代表して活躍していけるような存在になりたい」と意気込んでいた。

加えてSNSの総フォロワー数500万人を超える秋葉原観光推進協会公式キャラクター「ちぃたん」も登場し、”アキバらしさ”を発揮した。

Web3.0時代の新たな二次創作の形

そしてプレスカンファレンス後半では「AKIBA3.0構想」の要素の一つである、「AKIBA EDEN」を中心としたトークセッションを実施。

写真左から加賀氏、日高氏、小泉氏、山田氏、武田氏

「AKIBA EDEN」とは、オタクカルチャーの様々なIP・コンテンツを生み出すための完全招待制・登録制の総合クリエイターネットワークとして、本年6月17日よりリリースしたサービス。

オタクカルチャーを語る上で欠かせない二次創作は、版権元が二次創作ガイドラインを示した上で許諾されるケースが増えているものの、黙認されているケースやガイドラインを侵害するリスクがあり、二次創作をもととした商品化といったハードルについても未だ高いという現状がある。

そこで、完全招待制と登録制によって身元を保証されたクリエイターがプラットフォームに参画し、自由な表現活動を行えるよう、版権元と直接協議することで正式に二次創作を許諾する仕組みを考案。

今後は版権元の許諾を取得した上で、様々な版権やテーマを用意し、クリエイターのアートや作品の創作を発表しつつ、NFTとしても発信できるよう支援していく予定と説明した。

これらの取り組みの第1弾として『鉄腕アトム』とコラボした二次創作NFTプロジェクト「ATOM GENEIS」が行われ、本コラボにて作成された二次創作作品がステージにて披露された。すべての作品は手塚プロダクションが監修し、OPEN POSTによる証明書を発行しているという。

トークセッションでは作品の監修も行った手塚プロダクション クリエイティブ部プランナーの日高 海氏が「コラボレーションで生まれた二次創作作品によって、手塚プロダクションを知らない層が知るきっかけとなってほしい」と期待を寄せていた。

【関連リンク】
「AKIBA3.0」ホームページ:https://akiba3.com
「鉄腕アトム×AKIBA EDEN」HP:https://www.akiba-eden.com/
「AKIBA EDEN」HP:https://www.akiba-eden.com/
「AKIBA EDEN」公式Twitter:https://twitter.com/AkibaEden

取材:オタク総研編集部
撮影:AKIBA3.0 プレスカンファレンス@神田明神ホール

           

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