「コナミへの2次創作の問い合わせ」がSNSで物議に=問題点とは?

「コナミへの2次創作の問い合わせ」がSNSで物議に=問題点とは?

KONAMIへの2次創作に関する問い合わせに関するツイートが話題になる中、一体何が問題なのか。どのような点が物議を醸しているのか。

最大級の同人誌即売会「コミックマーケット」が1週間に迫る中、問題点を論じる。

Twitterで話題のKONAMI問題

8月4日から断続的にとあるTwitterユーザーの方が投稿した「コナミへの無許可での二次同人活動関する問い合わせ」というツイートが物議を醸している。

同氏はときメモ Girl’s Sideシリーズのファンアート等を制作しているクリエイター。ツイート内には概略して以下の記載があった。

・無許可での二次同人に関する著作権
・無許可での有料イベント責任者が負う責任
・無償のファン活動と有償のファン活が負う責任
・無償でプレゼントしたものフリマアプリ等で転売されたときの対策
・同人グッズのライセンス契約を結ぶために何が必要か
Source: ツイート

2次創作と権利侵害の関係

2次創作はグレー

多くのいわゆる「オタク」と称される方はご存知ではあると思われるが、二次創作は違法と判断しかねないかなりグレーなラインのもとで成り立っている活動・制作物だ。

「2次創作」とはいわゆる原案のキャラクター等の版権を公式の認可・許諾なしに利用し創作をする活動がほとんど。それらの行為は原則として侵害行為である。版権元はそれらの創作活動を認知はしていてもOKもNGも出さない「黙認」という形をとっている事が多かった。

一方で、ウマ娘のような権利者が様々な業界・個人に分散しているコンテンツにおいて特にR18作品を対象とした二次創作作品も度々物議を醸していた。

赤松健氏の「同人マーク」以外にも、近年ではプロジェクトセカイのような、コンテンツの繁栄と表現の侵害とのバランスをうまく均衡させるために版権企業側が独自で「二次創作ガイドライン」を設けるなどの新たな取り組みが現れている現状もある。

commonsphere, Public domain, via Wikimedia Commons

問い合わせに返事できない?

親告罪とは、告訴がなければ公訴を提起することができない犯罪を指す(Wikipediaより)。著作権法のもとでの著作権侵害はその親告罪に該当する。

つまり、コナミの著作物に対する権利侵害はコナミが申し立てる必要がある。

コナミが今回の問い合わせに対し「OK」と返答や発表をした場合、次に「2次創作の定義は?」「2次創作と違法行為の線引きは?」といった声も上がり非常に大変な事態に陥りかねない。(例えば、アニメの音声を差し替えたけで2次創作と主張する海賊版業者が現れた際の対応など)

ではコナミが問い合わせに対し「NG」と返答したらどうなるか。それはその当該コンテンツの2次創作は違法と判断しかねない=文化として終焉する可能性がある。

これらの状況から、「一概にOKとは言えない。でもコンテンツが長続きし楽しんでもらいたい以上、NGとも言えない」と考える版権企業にとって「2次創作はだめなのか。OKなのか。」と問い合わせる行為は対応に困る。こういった背景もあるのではないかと考えられる。

また、これらの問い合わせ内容については二次創作作家以外にも創作活動をしない人など多くの人は心做しか気になる事項でもある。今後、これらの問い合わせが増えた際の企業の負担が増えるのではないかといった点も話題になった一つの理由と思われる。

※著作権法と2次創作に対する内容はあくまで著者個人の見解です

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