海外任天堂、物理メディアに関する調査を一時募集 賛否分かれるSwitch 2の“鍵だけ”パッケージ版受けてか


海外任天堂、物理メディアに関する調査を一時募集 賛否分かれるSwitch 2の“鍵だけ”パッケージ版受けてか

任天堂は8月5日、海外地域において実施していたデジタルゲームに関するユーザーアンケートを早期に終了した。開始からわずか1日で非公開になったという。

報告によると、同調査は参加者の家庭にあるゲーム機について質問することから始まり、Nintendo Switchシリーズのゲームの購入数や中古端末の売却経験について尋ねていた。(Which of the following gaming devices are in your household?など)

なかでも「Nintendo Switchゲームについて、パッケージ版とダウンロード版のどちらでの購入が好きか」「どのような理由でNintendo Switchゲームのパッケージ版の購入を検討するか」という項目も用意されていた。特に後者では「集めるのが好き」「他人への贈り物として渡しやすい」「より強い所有感を提供する」などの選択肢が用意されていた。

現在、調査リンクにアクセスすると「申し訳ございませんが、この調査は現在実施されておりません」というメッセージが表示されているが、今後も再開や国内での実施もあり得る。

この調査は、任天堂がSwitch 2のサードパーティ製(任天堂以外)ゲームで主にゲームキーカードを採用したことを受けて実施されたと見られる。

この方式はカード本体にゲーム本編のデータが内蔵されていないことが最大の特徴。ゲームデータが保存されている一般的なパッケージとは異なり、初回プレイ時にインターネットを通じてダウンロードする必要がある。サードパーティタイトル(任天堂以外)のほとんどに採用されており、名前の通り「鍵」の役割を持つのみとなる。

この仕組みは純粋なダウンロード版とパッケージ版の中間的な位置づけとして設計されたているが、ユーザーの間ではゲームデータの保存と所有権について懸念の声があがっていた。

一方、ゲームキー・カードにもメリットがあり、ローディングや読み出しの高速化が挙げられる。また、実際の挙動は一般的なパッケージと同様であるため、他人譲渡や中古売買が可能という点はダウンロード版との差別化が図られている。

著者 山本晃平