同人販売サイト各社、AI生成作品への対応を発表 タグ付け必須や一旦の対応見送りなど


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同人創作作品のダウンロード販売を行う各サービスが、昨今話題になっているAI生成技術を用いた画像・テキスト・動画などの生成作品を販売する行為に対する対応や規定などを発表した。NovelAIなどのAI技術を用いて作成したとされるコンテンツをその旨を記載せずに販売するサークルが複数見られたことも加味した発表内容となっていた。

FANZA同人は「AI生成」タグ必須

DMM の運営するダウンロード販売サイト「FANZA同人」ではAI生成サービスを用いたコンテンツの販売に際し、【AI生成】タグの付与必須や利用サービスの明記を行った上で、ユーザーがAI生成作品であることを理解できる形式で販売が行えるような方針を各同人サークルに向け発表している。

【発表概要】
◆作品販売に関する方針(2022年10月7日 時点)
FANZA同人は、創作活動をされているすべてのサークル様を応援しております。
AI生成された作品につきましては、従来の創作作品との区別を進め、ユーザー様がAI生成作品と理解したうえでお手に取っていただけるような FANZA同人での環境づくりを整備していきたいと考えております。

具体的な方針としては10月7日~10日発売予定のAI生成作品とされる作品販売は対応整備を行う都合上見送るとしている。
現段階ではAI生成作品のコンテンツを販売する際は作品説明へのAIサービスの利用・使用しているAIサービス名の記載の必須・【AI生成】の作品キーワードタグ付与の必須といった対応を行う必要があるという。対応内容や方針は変更となる可能性があるので最新情報は公式FAQ等をチェックしていただきたい。

DLsiteは後日対応予定

同じく同人作品のダウンロード販売サイト「DLsite」では販売予定作品の見送りや、AI生成作品の販売に関して今後の状況を鑑みながら対応を検討することを発表した。

【発表概要】
Al作品につきまして多くの反響をいただいておりますが、 Alは発展途上の技術であり不明際・不確実な部分が多いため、 現状では過度の規制は行わず、今後の状況を鑑みながら、 対応などを検討してまいりたいと存じます。
しかしながら、Al作品であることは容易に判別できるようにするべきと考えており、 サークル様・ユーザー様にとって使いやすいサービスをご提供できるよう準備を行ってまいります。
そのため、10月8日 (土)以降に発売を予定しているAlを使用したCG作品につきましては 一旦販売を見送りとさせていただき、準備が出来次第の発売とさせていただきます。

For foreigners

FANZA Doujin, a download sales site operated by DMM, has announced a policy for doujin circles to sell content using AI-generated services in a format that allows users to understand that the work is AI-generated, by requiring the use of the [AI-generated] tag and specifying the service used.
The company has announced a policy to each doujinshi circle to sell AI-generated works in a format that users can understand.

DLsite, another site for downloading and selling doujinshi works, announced that it would consider postponing the planned sales of AI-generated works and taking into account the future situation regarding the sale of AI-generated works.

市井

著者 市井
オタク総研媒体統括 兼 合同会社サブカル通信社執行役社長。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス。PRプランニングやIP調達なども担当しています。新作アニメ、海外スマホ、東南アジア好き。