AIが自動でイラストを描く「AIピカソ」Android版が提供開始 使ってみた
株式会社みらいスタジオが提供するAIお絵描きアプリ「AIピカソ」のAndroid版のリリースを開始した。iOS版は以前より提供を開始しており、リリース直後にApp Storeのグラフィック・デザインカテゴリで1位、無料Appランキング3位にランクインするなど好評だった。
イラストを自動生成するAIとしてオープンソースの画像生成AI「Stable Diffusion」を活用し、多くのGPU資源がなくとも制限なくスマートフォンで簡単に生成できる事が魅力。無料でも「透かし」などは一切なく、ラフ画をもとに生成する機能も使える。
ラフ絵から生成してくれる
実際に使ってみたが、テキストのみの出力では他のStable Diffusionを用いたサービスとほぼ同等の非常に高い精度を発揮した。所要時間はおよそ10秒。
公式のおすすめとして紹介されていたテキスト「忍者。武器を持っている。サイバーパンク風の格好をしている。背景は高層ビル群。」と入力するとなんの武器を持っているかはわからないがCyberpunk 2077のような世界観が反映されている。
また、簡単に絵の構図をラフ画として描いて提示するとそれらに準じた結果が得られることもこのアプリの特徴。例えば「東京スカイツリー。晴天で背景には富士山が見える」というテキストと共にスカイツリーと富士山の構図を決めるとラフ絵通りの結果に。
特定の固有名詞でも
一部の人気キャラクターの固有名詞を入力するとそれだけで類似した画像を生成してくれる。例えば「初○ミクのような女の子。未来風に」と入力すると以下のような結果が得られた。
一般に、人気のあるキャラクターだと非常に多くのファンアートが描かれるため学習素材が比較的多く結果に反映されやすいとされている。
サブスクリプション制の有料版も存在し、こちらは広告無し・回数制限無し・スタイルのアンロックなどが可能となっている。Stable Diffusionは精度こそ素晴らしいものの多量なGPUリソースを消費するためたくさん利用したい方は支援も検討しよう。