バンダイのプラモ新工場は“作るだけ”じゃない 体験型施設で「ガンプラの出来るまで」を学べる 内装写真が公開


バンダイのプラモ新工場は“作るだけ”じゃない 体験型施設で「ガンプラの出来るまで」を学べる 内装写真が公開

BANDAI SPIRITSが今夏に開業予定としていたプラモデル生産工場「バンダイホビーセンター」について、同工場内にミュージアムを設置し、9月2日にオープンすると発表した。「プラモデルの価値のデザイン」をテーマに、工場見学と製品開発体験を組み合わせた複合施設として運営される。

新設されるミュージアムの正式名称は「バンダイホビーセンター プラモデザインインダストリアルインスティチュートミュージアム」で、静岡市葵区長沼の新工場2階と3階に設置される。入場料は大人が2860円、小人が1100円、完全予約制で運営され、予約受付は6月2日正午から開始される。

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ミュージアムでは、来場者が新工場の生産工程を窓越しに見学できるほか、プラスチック成形からパッケージへの製品封入まで実際の作業工程を確認する体験型の展示が設けられるという。スタディエリアではガンプラをはじめとするプラモデルの製造工程を学べるほか、作品再現性や組み立てやすさ、品質向上への取り組みが展示される。

ラボラトリーエリアでは来場者が「プラモデザイナー」として製品開発の一連の過程を体験できる。体験用IDカードを使用し、画面上でプラモデルの形状や色彩を決定し、金型設計やパッケージデザインなどの工程を疑似体験するというもので、来場者は自身で企画したプラモデルのパッケージ箱を製作し、持ち帰ることができる。

バンダイホビーセンター新工場は7月24日に稼働を開始する予定で、安定的な生産体制の確保を目的としている。同社では新館増築やグループ企業との協力により生産機能を強化してきており、新工場の本格稼働により2026年度には2023年度比約35パーセントの増産が可能になる見込みとしている。

新工場では成形から出荷までを一貫して行う体制を採用し、天井搬送台車15台、自動倉庫、無人搬送機11台などの自動化設備を導入。2026年度の本格稼働時には多色成形機10台、単色成形機84台を使用する計画。

なお、これに関連して9月2日より最寄りの静鉄電車長沼駅に副駅名「バンダイホビーセンター前」が設置されるほか、8月29日から10月30日まで新静岡セノバ5階で期間限定店舗「THE GUNDAM BASE POP-UP in SHIZUOKA」を展開する予定となっている。

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天井輸送台車
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成型機
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AGV(無人搬送機)

新工場・見学施設概要・紹介

■BANDAI HOBBY CENTER PLAMO DESIGN INDUSTRIAL INSTITUTE
■バンダイホビーセンター プラモデザインインダストリアルインスティチュート
敷地面積:約 14,724 ㎡
延床面積:約 18,076 ㎡ 地上 3 階建て
成形機台数:多色成形機 10 台、単色成形機 84 台 ※2026 年度の本格稼働時(予定)

見る:新工場の生産工程を窓越しに見学できます。プラスチック成形や、パッケージ箱に製品をセットする実際の様子をご覧いただけます。
学ぶ:スタディエリアガンプラをはじめとするプラモデルが出来るまでの一連の工程を学べます。作品再現性や組み立てやすさ、高品質への追求など、バンダイホビーセンターのものづくりへのこだわりをわかりやすく展示します。
体験する:来場者は体験用 ID カードを使って、画面上で自分だけのプラモデルの形や色を決定し、そのプラモデルの金型設計やパッケージデザインなどの体験をしていきます。“プラモデザイナー”として自分で作り上げたプラモデル企画をもとにパッケージ箱を作り、持ち帰ることが可能です。また、ラボラトリーエリア内に実物の成形機を設置し、目の前でプラスチック成形を実演、成形品をプレゼントします。

©創通・サンライズ

Yoshioka

著者 Yoshioka
オタク総研媒体統括 兼 株式会社オタクリエイト代表取締役。アニメ、テクノロジー(ガジェット)、コンテンツビジネス、システム開発などを取り扱っています。PRプランニングやIP調達、制作事業の統括も兼任。好きなものは新作アニメ、海外スマホ、東南アジア。