任天堂、海賊版・改造行為の禁止を明言—違反すればSwitchが使用不能に Switch 2を前に引き締め

任天堂が今月上旬にニンテンドーアカウントに関する規約の更新を2021年以来に実施し、ゲームの海賊版や不正行為への対策を強化したことがわかった。
6月に発売が控える「Switch 2」なか、規約改定が日本、北米などで5月7日付けで行われた。そのうち英語(US)版の規約文面にはSwitchのソフトウェアを本来の目的以外に使用することが禁止されるとし、具体的な禁止事項が明記された。
規約によると、ユーザーは「公開、複製、修正、リバースエンジニアリング、リース、レンタル、逆コンパイル、逆アセンブル、配布、販売のための提供、または派生物の作成を行ってはならない」とされている。つまり、ファームウェアを操作してデータ吸い出しを行おうとする「改造」やそれを販売する「海賊版」を総合的に禁止することが明記された。
さらに、規約違反の場合、ニンテンドーは「ニンテンドーアカウントサービスおよび/または該当するニンテンドーデバイスの全部または一部を永久に使用不能にする権利を持つ」とも記載されている。これらの行為が発覚した場合、デバイスを使用不能にし、ゲームへのアクセスやアカウント自体をロックする可能性があるということになる。
この動きはニンテンドーがゲームの海賊版防止に向けてより厳しい姿勢で臨む姿勢がうかがえる。収益を生み出している最新のSwitchゲームの海賊版に対しては、より厳格な対応を続けており、昨年だけでも任天堂はエミュレータやファイル共有サイトなど複数の提訴を行っていた。
今回Switch 2の発売が控えるなか、初代Switchの発売直後に確認されていたような、ファームウェアの隙を突くクラッキングを抑止する狙いがあるとみられる。
※英語版規約にある具体的な禁止事項
- (a) ニンテンドーアカウントサービスの公開、複製、修正、リバースエンジニアリング、リース、レンタル、逆コンパイル、逆アセンブル、配布、販売のための提供、または派生物を作成すること
- (b) ニンテンドーアカウントサービスの機能または保護を迂回、変更、復号化、破壊、改ざん、改ざん、またはその他の方法で回避すること
- (c) 任天堂アカウントサービスの不正なコピーを入手、インストールまたは使用すること
- (d) 任天堂の書面による同意または明示的な許可なく、任天堂の書面による同意または明示的な許可なしに、所定以外の方法で任天堂アカウントサービスを利用すること
