Switch 2は「初年度1600万台」調査会社が計画上回る予測「2000万台は非現実的」

ゲーム市場の調査会社DFC Intelligenceが15日、2025年度におけるゲーム市場の動向予測を公表し、6月に発売が迫る「Nintendo Switch 2」について「史上最も速く売れるコンソールシステム」になる可能性があるとの見解を示した。
「2000万台は非現実的」との見方も
レポートではSwitch 2について近年の製品遅延やコスト高騰、不透明な経済環境に直面してきたゲーム業界にとって、再活性化の起爆剤となるとの見方に言及。とりわけ日本国内はその傾向が強いものとみており、2025年のコンシューマタイトルの総売上は前年比25%増となる見通しを示した。
また、同社は2026年3月までのSwitch 2の総販売台数は「1600万台」になると予測。任天堂側は先日の決算発表において、Switch 2の見込み出荷台数は「1,500万台」としており、レポートでは100万台の上振れを想定している。
上記の任天堂側の見通しは「例年通り保守的」と評価しつつ、「製造能力が需要に追いつけば、2000万台に達する可能性もあるが、任天堂は在庫管理において慎重な姿勢を崩しておらず、この数値は現実的ではない」と指摘した。
任天堂は2017年3月に初代Switchを発売した際にも、当初は年間販売を1000万台と予想していたが、最終的に1500万台を販売した過去があった。この過去の実績を踏まえつつ、任天堂側は「米国の関税措置による影響については4月10日時点で課された税率が通期にわたって維持される前提で連結業績予想および予想販売数量を作成」したとも説明しており、外部環境次第では上振れする可能性も存在する。
GTA6発売延期で北米は一時的にソフト販売減を予測
なお、同社は直近のビデオゲーム市場について、Switch 2と同程度に「グランド・セフト・オートVI(GTA VI)」が成長に寄与すると指摘。しかし、GTA VIの発売は2026年5月に延期されたこと、加えて業界関税の影響で価格が上昇していることから、見通しは下方修正された。
2025年における北米および欧州市場のコンソール用ゲームソフト売上について、北米で前年比2%減、欧州では前年並みの水準にとどまると予測した一方、日本市場の貢献により世界全体では前年比3%の成長が見込まれる。
