パルワールド、特許侵害は「していないと確信」強調…も仕様変更を決定 継続運営のための対応策


パルワールド、特許侵害は「していないと確信」強調…も仕様変更を決定 継続運営のための対応策

『パルワールド』を運営するポケットペアは8日、任天堂による特許権侵害訴訟について、認識と対応を公表。訴訟の結果に左右されずサービスを継続できるよう、予防的措置として一部仕様の変更を行うことを明らかにした。

まず同社は係争中の現状を共有。「提起されている特許権侵害訴訟において、『パルワールド』は原告が主張するいずれの特許も侵害していないと確信し、継続的な対応を取っております。また、原告の特許はいずれも無効であるとの主張も行っております。(原文ママ)」との認識を示した。

一方、先述した理由から仕様変更が一部行われており、2024年11月30日公開のパッチv0.3.11では「パルスフィアを投げてパルを召喚する」機能を廃止し、「プレイヤーのそばに直接召喚する」方式へと変更された。

これに続き、今後リリース予定の「パッチv0.5.5」ではグライダーパルによる滑空システムも、パル自身ではなくアイテムのグライダーを使用する方式へと変更される予定を明かした。

「グライダーパルの性能はアップデート後もグライダーに追加効果という形で影響を及ぼす」とし、プレイ体験への影響を最小限にとどめる工夫をしているとコメントしている。なお、新システムではプレイヤーが滑空を行うためにインベントリ内にグライダーを所持し装備する必要がある。

同社は声明で「この変更も、私たちにとって心苦しい決断ではございます」と述べつつ、「従前の仕様が特許を侵害していないことが明確に認められるまで、変更した仕様を従前の仕様に戻すことはない」と明言。訴訟の結果にかかわらずサービスを維持する姿勢を強調している。

『Palworld』は100種類以上の「パル」と呼ばれる生き物が生息する広大なオープンワールドを舞台としたゲーム。マルチプレイに対応しており、プレイヤーがパルを捕獲、育成し、共に冒険を繰り広げる。パルの特殊能力を活用した戦闘、拠点づくりなど、多彩なゲームプレイが特徴となる。

著者 編集部 経済・社会担当
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