カプコン、本決算予想を上方修正 業績目標を「モンハン」新作発売で50%進め到達


カプコン、本決算予想を上方修正 業績目標を「モンハン」新作発売で50%進め到達

ゲーム開発のカプコンは24日、2025年3月期(2024年4月1日~3月31日)の通期業績予想の修正を発表した。まもなく発表予定となる同決算では売上高・利益ともに従来予想をやや上回る見込みで、配当予想についても増配に踏み切る。

軽微修正も、1000万本セールスのモンハン効果で目標到達

今回の修正によると、売上高は従来予想の1,650億円から1,696億円へと2.8%上方修正された。営業利益は640億円から657億円、経常利益は630億円から656億円、当期純利益は460億円から484億円へと、2.7〜5.2%の幅で引き上げが行われた。

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数%台の比較的軽微な修正であるが、前回の決算(1月末)時点での業績進捗率は50%程度となっており、残り3カ月ないなか2月28日に発売された『モンスターハンターワイルズ』による挽回が期待されていた。同タイトルは3月31日までに1000万本セールスを達成しており、ヒットによる進捗到達が確実視された見通し。

同社は修正の理由について、「主力事業であるデジタルコンテンツ事業において、当期発売の新作タイトル『モンスターハンターワイルズ』や主力シリーズの過去タイトル等を中心としたリピートタイトルが安定した人気を集め、グローバルに販売拡大しました」と説明。加えて、アミューズメント施設事業やアミューズメント機器事業なども堅調に推移したことが、業績上方修正の背景にあるとした。

配当予想については、期末配当を1株当たり18円から22円に引き上げ、年間配当は40円となる予定である。

著者 編集部 経済・社会担当
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