韓国公取委、アイテム排出率を“最大8倍”虚偽表示した「ラグナロクオンライン」運営会社に過料250万ウォン


韓国公取委、アイテム排出率を“最大8倍”虚偽表示した「ラグナロクオンライン」運営会社に過料250万ウォン

韓国公正取引委員会は21日、ガンホー・オンライン・エンターテイメント子会社で韓国ゲーム企業のGravity社が運営するオンラインゲーム『ラグナロクオンライン』におおて、課金アイテムのレアリティ表示に虚偽・誇張があったとして是正命令と250万ウォン(約25万円)の過料を科した。Wemade社の『ナイトクロウズ』とともに公表された。

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すでに自主補償を実施し営業停止は回避

同委員会によると、アイテムの獲得確率を実際よりも高く表示したり、不利な情報を消費者に知らせなかったりする方法で、利用者を誤認させる取引を行っていたという。『ラグナロクオンライン』においては2017年から2024年にかけて販売された「衣装エンチャントストーンボックス32」などに関し、実際の数値よりも高い確率を表示していたほか、確率変更の事実を通知していなかった。

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公表された実際の確率(左)と当初表示した確率(右)

ただし、同委員会は同社がすでに自主的な是正措置を講じ、消費者に対して返金などの補償を行った点を考慮し、営業停止ではなく過料処分にとどめた。

調査では、表示された確率と実際の確率との対照表も公開されており、獲得確率を最大8倍に誇張して表示していることなどが判明した。また、一部のアイテムについては確率が引き下げられた際にも、その変更を消費者に告知していなかった。

公取委側は同様のゲーム会社はこれらの課金アイテムが主な収益源であるとして「2023年時点で全体売上の約75%を占めている」と説明。「確率情報をめぐって消費者を欺く行為への監視を強化し、違反が確認された場合、厳格に制裁するはもちろん、再発防止と消費者被害救済も一緒に行われるようにに法執行していく計画」と言及した。

著者 編集部 経済・社会担当
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