10周年の『ドッカンバトル』パズルRPGで「パズドラ」上回る収益上げる 世界上位を日本の長寿タイトルが独占


10周年の『ドッカンバトル』パズルRPGで「パズドラ」上回る収益上げる 世界上位を日本の長寿タイトルが独占

バンダイナムコエンターテインメントが提供するモバイルゲーム『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』がリリースから10周年を迎えたが、同作は全世界のモバイルパズルRPG収益ランキングにおいて2位と際立った存在感を示していることがわかった。

アプリ市場分析会社Sensor Towerの発表によれば、2020年1月1日から2025年2月28日までの世界全体におけるモバイルパズルRPG収益ランキングで、同作は累計約25億ドルの収益を記録し、2位にランクイン。また、10周年記念キャンペーンが開始された2025年1月29日には、日本国内のモバイルゲーム収益ランキングでトップに立ち、前日の96位から90以上順位を上げる急上昇を見せた。

人気アニメ「ドラゴンボール」のIPを活用した本作は、世界的に高い支持を得ていると同時に、評価も高いものだという。調査によればApp Storeのユーザー評価は累計95万件を超え、うち94%が星5評価をつけている。さらに2月8日にはオフラインイベント「リアルDOKKAN感謝祭」も開催され、10周年を祝う場も設けられた。

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パズルRPGは日本勢が強い

10周年に合わせた広告展開も顕著で、特に1月29日のキャンペーン開始日にはTikTokとXで広告を多数投入。また、俳優の山本耕史氏を起用した10周年記念TVCMが1月30日より放送されており、山本氏自身の「ドラゴンボール」愛を活かした演出も話題に貢献した。

モバイルパズルRPG市場全体を俯瞰してみると『モンスターストライク』(MIXI)、『パズル&ドラゴンズ』(ガンホー・オンライン・エンターテイメント)と並び、いずれも日本のパブリッシャーによるタイトルが上位を占めた。うち『ドッカンバトル』はパズドラを上回った。これらのタイトルはいずれも10年以上の運営歴を持ち、長期的な人気と収益性を維持していることが特徴と分析されている。

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『モンスターストライク』に次ぐ継続率

継続率の面でも同様の傾向が見られ、調査データでは、2015年10月から2025年2月にかけての日本市場において、『モンスターストライク』が30~90日目の継続率でトップとなっており、『ドラゴンボールZ ドッカンバトル』はこれに次ぐ水準を記録した。

ユーザー層に関しては、同作を含む日本発のモバイルパズルRPG3タイトルの日本国内App Storeにおけるユーザーの約90%が男性であり、年齢層では18歳~24歳が最も多いことが確認されている。

著者 編集部 経済・社会担当
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