【秋葉原】半額専門ストア「TOAmart」最後の店舗が閉店へ 数年で200店舗出店→大量閉鎖


【秋葉原】半額専門ストア「TOAmart」最後の店舗が閉店へ 数年で200店舗出店→大量閉鎖

東亜産業が運営する半額専門のディスカウントストア「TOAmart(トーアマート)」について、秋葉原店が5月18日(日)をもって閉店することが明らかになった。開業以来急速に店舗出店を拡大してきたが、わずか数年で失速し閉店が続き、秋葉原店は最後に残った一店舗だった。

トーアマートは、メーカーから商品を直接仕入れることで定価の半額以下を実現する「半額専門店」として、卸売業者の東亜産業が2021年に東京・秋葉原で第1号店を開業。PCR検査センター跡地など活かし急速に店舗出店を仕掛け、2023年時点では全国約200店舗を展開する急成長を見せた。

24時間営業を行う店舗もあったほか、メディア露出も物価高を背景に増え、当時は「小さなドン・キホーテ」「値上げラッシュの救世主」とも紹介された。しかし、2023年以降各地のトーアマート店舗が突然SNSで閉店を告知する事態が相次ぎ、失速。人材育成や運営体制の整備が追いついていないこと、物価高騰や外部環境の影響を受けていることが指摘されていた。

大量閉店を経て現在は秋葉原店のみが営業を続けていたが、その最終拠点となる秋葉原店も公式Xで閉店を予告した。同アカウントによれば、閉店日は5月18日。4月18日からは「閉店セール第一弾」を実施すると案内している。

秋葉原店は地元の老舗「牛丼専門 サンボ」の目の前に構え、駅からのアクセスも良好だった。2023年頃は日用品から食品、生活家電まで品揃えが豊富だったが、直近はラインナップが雑貨や輸入品類に変化。店舗前面の大型サイネージは多数の破損が長らく放置され、客足も遠のいている状況だった。(記事写真は2023年初頭の秋葉原店)

著者 編集部 IT/デジタル担当
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