使わなかったら“月119円”日本通信がデータ通信専用プラン「なんか勿体ない」ニーズに適応

日本通信は10日、同社が展開する「日本通信SIM」ブランドから新たなデータ通信専用プラン「ネットだけプラン」の提供を開始した。eSIM版は同日より提供されており、物理SIM版は4月中の提供を予定している。
本プランは、月額1,200円で20GBのデータ通信を利用できる内容となっているが、利用しない月の料金負担にも配慮し「月間データ使用量が1GB以下の場合には自動的に月額119円に引き下げられる」仕組みを採用している。
従来より同社が提供している合理的プランは、MNPによるメイン回線としての利用が進んでいる一方、電話ができないiPadやタブレット端末においても通信手段として多く利用されているといい、そうしたケースでは「なんかもったいない」という課題があったと説明。副回線やタブレット端末での利用を想定した専用プランになっているという。
上限容量として40GB(月額2,400円)または60GB(月額3,600円)を設定することも可能で、実際の使用量に応じて段階的に課金される仕組みとなっており、メイン回線にプラスするような副次的な利用にも適する。
悪用対策にマイナカード書名認証
本人確認手続きにおいては、マイナンバーカードに格納された電子証明書を活用した公的個人認証(JPKI)方式を採用。
同社代表取締役社長の福田尚久氏は、「インターネットを介した特殊詐欺やなりすまし等による被害は、年々増加の一途をたどっています。こうした脅威に対しては、通信事業者のみならず、SNS事業者や決済事業者をはじめ、社会全体での取り組みが求められています。現行制度ではデータ通信専用プランにおいて本人確認の義務は課されていませんが、本プランにおいてもマイナンバーカードによる署名検証を導入し、安全・安心なインターネット社会の実現に向けて、安全性と利便性の両立を目指す取り組みを積極的に推し進めてまいります」とコメントしている。