【アイマス】7年半の時を経て叶った「HOTCHPOTCH FESTIV@L!! 2」DAY1徹底レポート!765プロの魅力を存分に発揮した“ごった煮”ライブ

落ち着いた雰囲気から、一転して明るく元気な「サンリズム・オーケストラ♪」(下田さん、角元さん、大関さん、夏川さん、中村温姫さん、郁原さん、田村さん、木戸さん、浜崎さん)に。前述した「天体公演」につながる「太陽」グループの楽曲であり、軽快なクラップとともに、ステージからトロッコに乗りこんで歌い、楽しく笑顔になれるような空気感を作っていった。
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続けて歌われたのは、貴音のソロ曲「フラワーガール」(麻倉さん、末柄さん、平山さん)。メンバーの選出理由は“星梨花”“風花”“麗花”と、名前に花が付くアイドルというわかりやすいもの。ポップなアイドルソングに花を添えるように、3人が軽快に歌う。
さらにコミカルなラブソング「Do-Dai」(小笠原さん、田村さん、桐谷さん)も披露。「ミリアニ」第5話における“原っぱライブ”と称されたプレオープンイベントで、ひなたがりんご飴が並んでいるのを前に「りんご飴どーだい!」、さらに美也も続けて「どーだい!」と、売り子として呼びかけているシーンがある。加えて、茜が「茜ちゃんねる☆」で紹介していたほか、後のトークで小笠原さんいわく“ナデナデ要員”であることが、この曲におけるメンバー選出理由としている。キャッチーな歌詞や振り付け、曲調まで含めて楽しいと感じさせるステージに。
星梨花のソロ曲「Come on a Tea Party!」(釘宮さん、麻倉さん、郁原さん)では、冒頭3人がティーパーティを楽しんでいるところから歌い出す。後のトークで“お茶会をしていそうなアイドル”という選出理由が明かされ、さらにキャスト3人とも髪型がツインテールだったこともあり、上品さとかわいらしさが存分に醸し出されたものになっていた。
そして「推しってほんと」(中村繪里子さん、今井さん、平田さん、沼倉さん、角元さん、大関さん、木戸さん)に。オリジナル歌唱メンバーである角元さん、大関さん、木戸さんに加えて、765ASの4人が加わる形で披露される。ノリノリなアイドルソングに随所に盛り込まれた「天才!」コールで、終始にぎやかな雰囲気に包まれていた。
楽曲やメンバー選出を説明するMCを経て、最終ブロックに突入。まずは「パンとフィルム」(釘宮さん、田村さん、平山さん)から。ちなみにユニット選出理由は、ミリシタのカードイラストにおける「パン」と「フィルム」が描かれているアイドルで、伊織は「プライヴェイト・ロードショウ」の背景にフィルム、ひなたは「笑顔でお届け!」でかごに入れたパンを手にし、麗花は「パンの宴」でメロンパンを食べているところからきているという。楽曲としては、ポップな曲調ながらも失恋を描いた曲であり、明るくも切なさを感じさせるものとなっていた。
「Justice OR Voice」(平田さん、沼倉さん、小笠原さん、郁原さん、愛美さん、南さん)は、「プラチナスターシアタースペシャル~アイドルヒーローズジェネシス Justice OR Voice~」のイベント楽曲であり、劇中劇にあたる特撮作品「アイドルヒーローズジェネシス」をイメージしたもの。対決を想起させるスクリーン演出にロックサウンドで、熱いステージに。特に平田さんが真として歌うときのかっこよさにインパクトのあるリップ音で歓声があがる一幕も。
これに続いたのは「Vertex Meister」(今井さん、下田さん、角元さん、麻倉さん、稲川さん)。冒頭では稲川さんが姿を見せ、「Justice OR Voice」のステージを見ていた環の心情を語ってから、みんなで一緒にやりたいと呼びかけてからのパフォーマンス。戦隊ヒーロー風の決めポーズも見せつつ、こちらも熱いステージに。
「KING of SPADE」(沼倉さん、小笠原さん、末柄さん、南さん)は、オリジナルメンバー揃ってのパフォーマンスに。また後のトークにおいて、これまで配信では披露したことがあるものの、プロデューサーを前にして披露することは初めてとも触れられる。時折聞こえてくるピアノ音がオシャレ感を醸し出すロックナンバーをかっこよく決めていた。
「CRIMSON LOVERS」(田所さん、愛美さん)では、静香とジュリアのユニットである「D/Zeal」が、春香と千早のデュエットソングをカバーする形に。赤と青で彩られたステージで、スタンドマイクを前にしてプログレッシブ調のロックソングをクールに決め、その歌声と姿に酔いしれるような雰囲気となっていた。
このブロックでラストとなったのは、「DIAMOND JOKER」(中村繪里子さん、今井さん、平田さん、釘宮さん、下田さん、沼倉さん)。ミリオンスターズの楽曲を765ASのメンバーがカバーするという形で、サイバー感あるイントロにレーザー演出で歓声があがり、歌唱メンバーがこの6人とわかるとさらに歓声があがるというなか、パワフルな歌声とかっこよさで圧巻のステージを展開。貫禄ある姿を見せていた。ちなみに後のトークでは、「ONLY MY NOTE」と「DIAMOND JOKER」が、お互いにエールを送り合うような構成となっていることにも触れられた。
ステージに出演者が全員そろい、最終ブロックでの感想をにぎやかに語りつつ、歌ったのは「ミリオンライブ!」10周年記念曲でもある「Crossing!」。765ASとミリオンスターズが混じり合い、それぞれの歌声をあわせてひとつとなった“765 MILLIONSTARS”をイメージできるような光景にもなっていた。
一旦本編が終了しつつ、アンコールの声があがるなか、高木順二朗社長が登場。今後のさまざまな情報を公開するなかでは、ソロコレクションとなるCDを、7月23日から52週連続リリースする発表に、驚きとも受け取れる歓声が沸いていた。
アンコールでは、全員が再登場して「UNION!!」を披露。「ミリシタ」の1周年記念曲であり、765プロとしての団結や絆を感じさせる「ミリオンライブ!」としての姿を象徴するような楽曲を高らかに歌う。
最後の挨拶では、DAY1の出演者から3人から挨拶することになり、それはハッチポッチルーレットによって末柄さん、田所さん、平田さんが選出。それぞれに楽しかったことや成長について語りつつ、選出の段階からトーク中も含めて周りから軽妙なやりとりも行われ、笑いが絶えない状況もあるなど、先輩後輩というよりも距離感の近い仲間と感じさせるものとなっていた。
そしてDAY1のラストナンバーは、「ミリオンライブ!」始まりの曲である「Thank You!」。満面の笑顔で歌いつつ、お互いに感謝を伝え合うような「ありがとう!」のフレーズも響き渡っていた。
あふれるぐらいの楽曲に多様なメンバーによる掛けあわせで、新たな可能性を引き出しそれを見せるようなライブとなっていた。ミリオンライブ!の世界観では765プロライブ劇場で公演を行っていることになっているが、それを感じとれるような公演にもなっていたと思えたところがあり、DAY2でも新たな魅力を放つことが期待できるものと思えた次第だ。
(余談)双海亜美・真美と木下ひなたがお気に入りのライターが語る印象的なシーン
また余談ではあるが、全編見どころというぐらいのなかでも、筆者が個人的に印象的な場面もあった。まず765ASのお気に入りアイドルが双海亜美・真美ということを踏まえて見れば、「Play GO! Round」における下田さんと稲川さんのステージは、真美と環のデュエット曲「ジャングル☆パーティー」でもおなじみというだけあって相性の良さを感じさせたうえ、歌い方やカメラアピールなどエンターティナーぶりを発揮する亜美と真美の姿を下田さんが全身で体現していたのもそうなのだが、やはり目を引くステージとなったのは「WOW! I NEED!! ~シンギングモンキー 歌唱拳~」だろう。前述のように真美のソロ曲で、ステージでは下田さんに加え、大関さんと浜崎さんも参加。中華風と言えるような曲調に中国拳法風の振りもある熱い曲だが、後のトークにも触れられていたように、告白をテーマにした楽曲となっている。
もともとこの曲は、2015年に発売された「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER HARMONY 08」の収録曲。そして、同年に行われた「07」と「08」の合同リリースイベントで下田さんが歌ったのみで、約10年ぶりの披露かつアイマスの大型ライブでは初めてのこと。当時のリリースイベントも現地で見ていたのだが、まさか10年経過したこのタイミングで、しかもさいたまスーパーアリーナのような大規模会場で、再び見ることができると思わなかったところがある。
アップテンポで、中国拳法をイメージする叫びもあるなど常に全力が求められそうな楽曲ながらも、会場の大きさ関係無く楽曲の空気感を作り出し、会場のどこにいても真美が持つ元気さや茶目っ気のある性格を感じられるような、特有の歌い方から表情に至るまで、下田さんの持つ表現力とエンターティナーっぷりで体現する姿は貫禄が感じられるもの。それでいて今回は大関さんと浜崎さんがそれぞれ美奈子とのり子としてのパワフルさも後押しし、新たな彩り……というよりも、新たなパワーを得て進化したステージと感じられたところがある。
また、ミリオンスターズのお気に入りアイドルが木下ひなたということを踏まえて見れば、まず触れておきたいのは「Do-Dai」だろう。初出が2008年とかなり前ではあるものの、たびたびライブで披露され、親しまれている楽曲でもある。ちなみにメンバー選出理由は前出の通り「ミリアニ」5話ではあるが、その5話でひなたがりんご飴の売り子をしているところもさることながら、チラシ配りをしているシーンがあるなかで、ひなたがりんごを手にして一緒に渡そうとしているところがかわいいということはお伝えしたい。
話がそれたのでライブに戻すと、この曲は“恋バナ”エピソードをキャッチーな歌詞とメロディーで表現したポップなラブソング。楽しい雰囲気で歌うなかでも、曲中のセリフを田村さんが口にするところは、その内容がひなたに通じるところもあってグッと来るところ。そして、田村さんがひなたとして歌うときの純朴感と、桐谷さんが美也として歌うときの優しい雰囲気、小笠原さんが茜として歌うときの“うざかわいい”感で新たな魅力を示すものとなっていた。
また、「Do-Dai」については「アイドルマスター2」において双海真美の持ち歌として設定されており、ひなたが“真美センセー”と呼ぶくらいに慕っているところもあることを考えれば、先輩に縁のある楽曲を歌っているというのも感慨深いということも付記しておきたい。
もうひとつ触れておきたいのは「パンとフィルム」。もともとはスリーピースユニット「≡君彩≡」の楽曲で、「THE IDOLM@STER MILLION THE@TER WAVE 16 ≡君彩≡」に収録。この曲はカップリングという立ち位置ながらも、異例というぐらいにプロデューサーからの支持が高い人気曲となっており、イントロが流れた段階で大きなざわつきが起きたほど。
楽曲は前述のように、ポップな曲調ながらも失恋を描いた曲。聴いていると明るい感じでも切なさとしみじみと感じてしまうもの。このステージで言えば田村さんがひなたとして歌うときの暖かみのある歌声に、釘宮さんが伊織として歌うときのはかなげな歌声、平山さんが麗花として歌うときの風を感じるような真っ直ぐな歌声が重なったときの心地よさ、そして曲の相性や親和性は極めて高いと感じさせるもの。メンバー選出理由は「パン」と「フィルム」のイラストに由来するという、ある意味ストレートなものではあったが、ハッチポッチフェスティバルだからこそ見つけられたものと思えたところがある。
何より「Do-Dai」と「パンとフィルム」は、曲調も表現しているものも真逆と言っていいほど異なるが、ともに“恋”を歌った楽曲。ひなたにとってどこか遠い存在のようにも思える恋をテーマにした楽曲を歌っている光景にしみじみとくるところがあり、特に「パンとフィルム」はただでさえ切なさを誘う楽曲だけに、よりエモーショナルな気持ちになれるもの。そうして、こうした曲を歌えるようになっているひなたとしての成長した姿を、田村さんが体現していると思えた次第だ。
また、さらに余談を重ねて恐縮だが、ひなたと亜美・真美と言えば、2016年に発売された「THE IDOLM@STER LIVE THE@TER DREAMERS 05」において、ひなたと亜美のデュエットソング「”Your” HOME TOWN」という楽曲があるのだが、ライブで歌われたことそのものはあるものの、オリジナル歌唱メンバーではまだ披露されていないため、いつか実現することを願っていることは付記しておきたい。