20周年迎えた『エウレカセブン』キャスト&制作Pが振り返り「1年続くロボットアニメは…」当時のプレッシャー明かす

2025年4月に放送開始から20周年を迎えるTVアニメ『交響詩篇エウレカセブン』について、先日3月23日(日)に東京ビッグサイトで開催されたAnimeJapan 2025内ステージイベントにて本作のトークショーが開催。ステージにはレントン・サーストン役の三瓶由布子さん、エウレカ役の名塚佳織さん、南雅彦プロデューサーが登場し、先日発表された「20周年プロジェクト」などが語られた。
『エウレカセブン』シリーズはBONES原作制作によるアニメシリーズとして2005年に放送を開始。類をみないSF設定や斬新なロボットアクション、そしてストレートなボーイミーツガールを描き、随所にサブカルチャーや⾳楽をフィーチャーした作⾵で、アニメーションの枠を超えて広く話題を呼んだ。
20年前の第1話を振り返り…
ステージではまず、放送20周年に関する話題が。20年も経過したことに驚きを隠せない名塚さんは「生まれて20年経って「エウレカ」に出会って、そこからさらに20年経っていることに驚愕しました(笑)」と時の流れを言葉にした。
そのうえで、事前にレントン・エウレカの一番思い出深いエピソードを聞かれていたお二人は同じ第1話をセレクト。三瓶さんが「改めて振り返った時に第1話の出会いを皆さんと共有したい」「レントンとホランド、違う目線からの「最悪だ」が重なるけど、中盤あたりでエウレカと出会って全部が最高に変わっているレントンの少年らしさが微笑ましくもあり、そこからの怒涛の展開に『エウレカセブン』らしさが詰まっている」と続け、第1話を感慨深く振り返った。
そんな第1話の話題は収録エピソードに。当時を聞かれた名塚さんは「三瓶ちゃんがとにかく緊張していたのがすごく印象に残っていて。中学生の時に一緒にお仕事していた時はのびのびと現場にいたので、同い年なのに凄いなと思っていて、『エウレカセブン』の現場で再会したらロビーで「佳織、どうしよう、どうしよう」と言っていて(笑)」と当時のエピソードを明かした。
それを受けて三瓶さんは「知らないって幸せですよね(笑)。『エウレカセブン』の現場は先輩方ばかりで厳かな空気を感じて」と返し、さらに「第1話は冒頭から自分がずっと喋っていたのもあったから、まさか佳織が第1話を選ぶと思っていなくて」と続けた。名塚さんは「チグハグな感じの出会い方から最終話に向かっていく流れを全話通して考えた時に、全てのスタートはここだったんだなと感じて。どの話数も魅力的だけど、1つだけ選ぶとしたら最初かな」と想いを口にした。
キャストの思うMVPキャラトップ3
続いて、作品のMVPだと思うキャラクターを聞かれたお二人。三瓶さんは第3位「チャールズ夫妻」、第2位「ホランド」、第1位「ゲッコーステイトのメンバー」。一方、名塚さんは第3位「バックミュージック」、第2位「アネモネ」、第1位「ホランド」と回答した。
お二方が口を揃えて選べないと悩みながら出したランキングについて、「音楽が助けてくれる場面もいっぱいあったので私の中では外せない」と名塚さん。三瓶さんは「ゲッコーステイトのメンバーは同じ景色を見て旅した仲間という気持ちが強くて、メンバーの中にはニルヴァーシュも入っています。すみません、ズルくて(笑)」と説明。どちらにもランクインしているホランドについては、三瓶さんが「第1話の時点ではレントンにとって憧れの存在。でも、その後にすぐパンツ一丁で現れて(笑)」とコメントすると、ホランドの魅力を熱く語った。
推しのキャラクターを聞かれた南プロデューサーは、「ユルゲンスですね。軍人なんだけど、家に帰ると実は温かいお父ちゃんなのかなというのが見えて好きでした」と語った。そこからなぜかドミニクの話題になり、三瓶さんが「ドミニクはあえて選びませんでした。あいつを選ぶとなんかムカつく(笑)」とぶっちゃけ、それに南プロデューサーが共感する一幕も見られた。
続いての質問は「今でも忘れられない一言/今、改めて思うことは?」。三瓶さんは10代だった当時は飲み会に参加できなかったことを振り返り、「のびのびと演じられるように大人の皆さんに守られていたんだなと、改めて感じています」と語った。名塚さんは、自分たちの芝居を見た藤原啓治さんの「悔しいから負けられない」という一言をあげ、「この若い二人がこれだけ頑張っていて自分もやらなきゃという気持ちになったという話を聞いた時はもちろん嬉しかったんですけど、今改めて贅沢な言葉を頂いたなと。常に後ろを支えてくださる安心感の中で仕事をしていたので、私たちも若い子の背中を見守りながら、引っ張っていけるような存在になれたらいいなと思います」と当時の思い出を噛み締めながら熱く語った。
そして『エウレカセブン』の企画の始まりについて南プロデューサーは、「あの時代で1年続くロボットアニメーションができるのは『ガンダム』くらいで。1年という長さにゾッとしながら、チャレンジできる作品になるなという想いはありました」と各々当時を振り返った。
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