決済関係で停止した「マンガ図書館Z」4月末再開へ 資金確保クラファンは1日で目標到達、1千万円間近

2024年にサービス停止を余儀なくされた電子書籍配信サービス「マンガ図書館Z」について、運用資金確保を目的に行っていたクラウドファンディングの成功を受け、サービス再開の詳しい目処がたった。4月25日(金)12時に再開を見込んでいる。
同サービスを運営する株式会社JコミックテラスはMOTION GALLERYにてクラウドファンディングを2月5日から受け付けていた。当初は300万円を目標に支援を募っていたがわずか24時間で目標を達成。3月31日まで支援を受け付けているが、締め切り5日前の現在9,360,832円が集まっている。
マンガ図書館Zは、漫画家の赤松健氏が2010年に立ち上げた「Jコミ」を前身とするウェブコミックサイト。絶版作品を中心に電子化されていないレアな作品を無料で配信しており、広告収益を作家に還元するビジネスモデルを14年にわたって展開。電子書籍サービスが一般的ではなかった当時、先駆的な存在として注目を集めた。
しかし、昨年10月末、決済関係でのトラブルにより代行会社との契約が終了。運営会社は資金繰りの試算と検討を重ねたものの、作家への還元が困難になる状況での運営継続は信頼関係を損なうと判断し、サービス停止を決定し、大きな話題を集めた。
今回、サービス再開にあたって、決済問題は解決したのかについては具体的に示されていないが、決済代行会社との取り決めや変更が行われたものとみられる。
プロジェクトの支援者向けの特典には、39名の協力作家による応援イラストの提供やサイトへの支援者名の無期限掲載などを用意。1,000円からの応援コースを始め、スマートフォン用壁紙の提供、高解像度イラストのデジタルデータ配布、企業向けのバナー掲載権など複数の支援コースを設定している。


同社はプロジェクトページにて「「マンガ図書館Zは帰ってくる!!現時点ではまだ目標でしかありませんが、より多くの支援を頂ければこの目標が現実となることは間違いありません。多くの作家様のマンガを多くの読者の皆様に届けるためにマンガ図書館Zは必ず復活いたします」とコメントしていた。
■「マンガ図書館Zは帰って来る!」サイト再始動プロジェクト
開催期間:2025年2月5日 ~ 3月31日
目標金額:300万円