声優・森久保祥太郎が『原神』『アークナイツ』ゲームで相次ぎ降板 中国SNSでの反発影響との推測も

『原神』や『アークナイツ』などの人気スマートフォン向けゲームにおいて、声優・森久保祥太郎さんの降板が相次ぎ発表されることとなり、プレイヤーを中心にソーシャルメディア上で驚きの声や様々な反応が寄せられている。
『原神』の日本公式Xは3月12日、「諸般の理由」により森久保さんが新キャラ「イファ」の声を担当しないことを発表し、関係者や旅人(プレイヤー)に対して謝罪した。森久保さんが演じる予定だった「イファ」は『原神』においてまだ実装されていないキャラクターであり、起用は2024年10月に発表されていたものの、実装前に降板が決定する形となった。
さらに、『原神』に続き、3月14日には『アークナイツ(明日方舟)』の日本公式Xが森久保さんが演じているキャラクター「エリジウム」の降板を明らかにした。ここでも具体的な理由については言及していないが、本作に関しては既に同キャラクターボイスを担当していることから、戸惑いの声が寄せられた。
そして、日本国内では大きく話題にはっていないものの、NetEase(網易)運営のゲーム『阴阳师(陰陽師)』においても、同氏が演じるキャラクターの音声が削除されることが決定した。制作チームによると契約を終了し、当面はキャラクターの音声を無音化する措置を取ると発表している。
あくまで憶測として「中国側での問題」の指摘も
この一連の動きについて、公式側は先述の通り降板の具体的な理理由を明かしていない。しかしながら、国内外のユーザーの間ではゲームの運営元である中国国内において「一部プレイヤーの間で反発を招いた」ことが影響しているのではないか、との憶測が広まっている。
これは昨月2月より現地SNS「微博」などにおいて、森久保さんが2024年8月に朗読劇『命がけの証言』(清水ともみ著)に参加したことが拡散された。本作品は、中国における新疆ウイグル自治区の人権問題を扱ったドキュメンタリー漫画を原作とした朗読劇であり、同氏が役を引き受けたことを問題視する投稿が散見された。
実際、森久保さんの降板が発表された後の微博では関連するハッシュタグがトレンド入りし、一部のユーザーがこの降板に肯定的な反応を示していた。こうした背景からタイトル運営側が反発に対応した、あるいは当局などによる規制を事前に防ぐ意図があるとの意図が指摘されていた。
上記は公式から発表されていない、あくまで推測の一つではあるものの、中国だけでなく台湾などアジア圏にも広く拡散され、「確定的だ」と取り上げる意見や記事も多いまでに発展。公式サイトや事務所からは特段のアナウンスは行われていない状況を鑑みると、健康上の問題による降板とは考えにくいなかで、その経緯について説明を求める声も見られている。