最廉価モデル「iPad(無印)」新型が発表、5万円台で実質値下げ 確認したい注意点とは


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Appleは日本時間の3月4日深夜、iPadシリーズの新製品として「iPad Air」と「iPad」の最新モデルを発表した。特に、後者のiPad(以降、便宜的に「iPad無印」とする)はストレージの最小構成が前世代比で2倍に拡大した。価格はWi-Fiモデルは58,800円から、Wi-Fi + Cellularモデルは84,800円からとなっている。

ストレージ倍増で実質値下げ、Apple Intelligence非対応

同社の「iPad無印」はiPadシリーズの最廉価モデルとして知られており、その手頃さから一般的な用途に加えて、生徒・教員用端末などの教育現場や予約システムなどの業務用途に用いられることもしばしば。以前の世代ではホームボタンによるTouch IDが搭載されていた。

今回そんな無印から最新モデルが登場。注目ポイントは最小のストレージ構成が64GBから128GBと前世代比で2倍に増加したことや、プロセッサが「A16」に更新されたことが挙げられる。基本ストレージは倍増したものの、価格は64GBだった前世代と同額であるため、実質的な値下げが行われた格好となる。

プロセッサに関しては現在、Appleのモバイル向けの最新が「A18」であるため、数世代前の型落ちにはなる。ただし、A16でもゲーム性能などは過不足ない場合も多く、コストパフォーマンスを優先した形となる。比較として同社は「前世代モデルと比較して約30パーセント高速」「A13 Bionicと比較し全体的なパフォーマンスが最大50%向上」「最も販売台数が多いAndroidタブレットよりも処理速度は最大6倍」などと優位性をアピーしている。

ただし、注意点としてA16はAppleが日本国内でも本格展開を進めるAI機能群「Apple Intelligence」には非対応であることはチェックしておきたい。(利用要件…iPad mini(A17 Pro)およびM1以降を搭載したiPadモデル)

Pencilユーザーは注意、第1世代のみの対応に

その他注意点としては、セルラーモデル(キャリア回線契約が可能なモデル)は存在するものの、利用可能なSIMは「eSIM」のみである点、対応するスタイラスペンは「Apple Pencil(第1世代)」である点などがある。特に後者の「第1世代」は上位モデルのiPad向けの第2世代以降とは異なり、充電の際にペン上部を物理的に接続する必要がある。

色展開はブルー、ピンク、イエロー、シルバーから選択可能。Wi-Fiモデルは58,800円から、Wi-Fi + Cellularモデルは84,800円からとなっているほか、学生および教育関係者向けの特別価格も設定されている。

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販売開始は3月12日を予定しており、apple.com/jp/storeおよびApple Storeアプリにて予約注文を受け付けている。

著者 編集部 IT/デジタル担当
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