任天堂、Switch Onlineから初めてゲームを削除対応 VCや「買い切り」提供を望む声も

公式サイトやソーシャルメディアによると任天堂は2月28日、Nintendo Switch Onlineサービスにおいて、スパイク・チュンソフト開発のスーパーファミコン用ゲーム「スーパーフォーメーションサッカー(スーパーファミコン版)」の提供を来月3月28日に終了することを発表した。
Nintendo Switch Onlineとは任天堂スイッチのユーザーがオンラインプレイなどを行う際に契約する必要があるサブスクリプションサービス。基本プランではファミコン、スーパーファミコン、ゲームボーイのゲームが、拡張プランではニンテンドー64、ゲームボーイアドバンス、セガメガドライブのゲームがプレイ可能となっており、2018年のサービス開始以来、多数のタイトルを投入し好評を集めている。
しかし、今回の発表はそんな同サービスにおいて初めてタイトルの取り下げが行われたとして国内外で話題に。削除の理由については明らかにされていないが、スパイク・チュンソフトや任天堂における権利関係が影響しているものと見受けられる。
この発表は海外媒体などで「予想外」として取り上げられており、国内でもXなどで「オンラインサービス」という形でプレイすることのリスクが表れているとして注目されていた。
というのも、任天堂は以前Wii/Wii Uと3DS向けに「バーチャルコンソール」と呼ばれる買い切り方式の販売を行っていた。バーチャルコンソールでは過去発売された様々なレトロゲームをプレイでき、数百円から購入できるリーズナブルさ、そしてコンソール実機の維持やカセットの購入が難しくなるなかでの利便性が好評だった。
現在、VCはNintendo Switch向けには提供されておらず、より多数のタイトルをより割安かつ定額で遊べるSwitch Onlineで提供しているが、上記のような対応がありうる場合改めて「買い切り」という選択肢も欲しいとの声があがっている。なお、任天堂は2017年前後に、過去のコンソールを小型化し、タイトルをプリインストールした「クラシック ミニ」シリーズを展開しているが、「スーパーフォーメーションサッカー」も含まれており、引き続き遊ぶことができる。