『推しの子』アニメ公式が「パズルゲーム化」発表 背景にはカドカワの“IPゲーム化”方針も


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アニメ『【推しの子】』公式は2日、都内で開催された作品イベント「苺プロダクション☆ファン感謝祭2025」にて「公式パズルゲーム」の展開を発表した。

同時に公式Xアカウントが開設され、スマートフォン向けに開発中であることも明らかに。その他の詳細な情報は明らかにされておらず、2026年の放送が決定したTVアニメの続編第3期とあわせて、続報が待たれるところ。

『【推しの子】』のアニメ展開はKADOKAWA主導で展開しており、昨年のIR資料から明らかになった主要アニメの作品別売上貢献ランキング(上期累計・単体売上)では『推しの子』が約40億円を記録して首位に。同作の原作発行元は集英社であるため、出版を加味していないアニメ純粋の数値であるため、その人気の高さが伺える。

「自社アニメIPのモバイルゲーム化を推進」の事業方針

『推しの子』に限らず同社のアニメ、映像部門は各年度で過去最高の業績を更新していると同時に、これらIP(知的財産)を活用したゲーム事業の強化を積極的に推進していることも明かしている。現に自社刊行のノベル作品『影の実力者になりたくて!』のスマートフォン向けゲームが直近1年で35億円の売上を記録するなど、具体的な成果も表れ始めている。

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2024年10月公開の中計資料

また、今回の『【推しの子】』は「パズルゲーム」とのことだが、類似の事例として昨年にも『時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん』が同様にパズルゲーム化していた。こちらはポッピンゲームズジャパンの外部開発となっており、今回どのような開発形態になるかは不明だが、イメージとしては「時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん パズルパーティ!ぱずでれ)」が近いとみられる。

著者 編集部 経済・社会担当
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