「ポケポケ」金銭取引やデータ改ざんなど不正行為に警告 来る“トレード機能”実装に向け警戒感
DeNAが運営するスマートフォン向けアプリ「Pokémon Trading Card Game Pocket(通称:ポケポケ)」について、運営チームは先日、プレイヤーに対し利用規約違反となる不正行為への警告を発した。主な対象行為としてリアルマネートレードを用いたカード取引やデータ改ざんを挙げ、違反者にはアカウント利用制限などの措置を行うと表明した。
ゲーム運営がサービス内にて告知したお知らせ(英語含む)によると、不正行為の具体例として金銭を伴うアカウントの売買、いわゆる「リアルマネートレード(RMT)」や「アプリデータの不正操作」「第三者へのアカウント貸与」を挙げ、これらの違反が確認された場合、段階的に警告措置を実施し、悪質なケースにはアカウントの停止処分もあり得ると警告した。
多くのサービスでRMTは不正行為の一種として禁止を明示してある場合が多い。今回「ポケポケ」がこのタイミングで本発表を行った背景には、本日29日から始まる新機能「トレード」の導入を見据え、想定される不正行為への対処を狙ったものとの見方がある。
トレードとはその名の通り、フレンド同士でポケモンカードを交換できるようになるもので、ゲームプレイの幅が広がる機能として注目を集めている一方、不正利用に関する懸念もコミュニティやプレイヤーの間で見けられた。複数のアカウントを大量に作成し、レアカード確定のパックを入手したアカウントやそのフレンドコードを非公式掲示板で転売する…などが悪用例に挙げられている。
ただしこの機能は初期段階では「◆1~4、同じ★1レアリティ同士のカードのみがトレード対象」と最上位レアのカード交換は制限される仕様であるため、高額取引が発生しにくい環境にはなっている。不正行為の影響は限定的であることが想定されるものの、利用規約中にはサービス内容の変更に関する条項も存在するため、制限の緩和次第では規制強化の可能性もあるようだ。