【レビュー】OPPO Pad Neo:コスパはやや微妙だが「7:5」画面比が読書に最適なタブレット


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OPPOが昨年12月、タブレットの新ラインナップ「OPPO Pad Neo」を発売しました。価格は44,800円(税込)とミドルクラスとなる本機ですが、実際に使用する機会がありましたので使い勝手を複数の観点から簡潔にレポートします。

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外観:スリムで持ちさすさ◯

OPPO Pad Neoは、約11.4インチの2.4K高解像度「LCD」ディスプレイを搭載し、サイズは約255×188×6.9mm、重量は約538gとコンパクトな設計となっています。厚さはかなり薄いほうで、OPPOならではの高級感ある加工が施された背面も加味すると、相応の質感を演出しています。

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画面のベゼルはやや太めで、角の丸みも大きめに設計されているほか、背面には大きなカメラが上部に配置されており、このデザイン性は好みが分かれそう。カメラは(見た目に反して)高性能ではなく、あくまで補助的なものとなっています。端子類としては側面に充電用Type-Cポートのみ。

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性能:エンタメ視聴専用に

SoCには MediaTek Helio G99 を採用しており、6GBのRAMと128GBのストレージを搭載しています。44,800円という価格とスペックを単純比較すると、同じスペックでは2万〜3万円台から販売されている機種もあるため、コストパフォーマンスはやや微妙と言わざるを得ないでしょう。そのため、後述する魅力をメリットと感じられない場合はコスパ重視派の方には向かないかもしれません。

スペック表示
スペック表示

なお、性能自体は本機の想定されている使用用途を考えれば必要十分といったところ。Androidタブレット全般に言えますが、この性能帯では主に動画視聴や読書用途であり、iPadのようにスタイラスペンにも対応していないため、エンタメ専用機と考えれば妥当ではないでしょうか。操作面では、マルチタスク表示時に若干のカクつきが見られるものの、YouTubeなどの動画再生はスムーズに行える程度でした。

機能性:独特なアスペクト比が魅力

コスパは正直微妙ではありますが、OPPO Pad Neoの最大の魅力は、7:5というユニークなアスペクト比にあります。OPPOは公式に「白銀比」と呼んでおり、特にマンガやドキュメントの表示に最適化されているのが特徴的です。

白銀比とは「およそ1: √2(5:7)」の比率のことを指し、端的に表すなら「A判」を丸々いっぱいに表示できるサイズになります。そのため、A4サイズのPDF文書やA4変形のムック本などは上下左右に余分な黒縁を持たせることなく画面の全幅を使用できるため、画面の効率的な使用が可能。視力の弱い人にとっても見やすい設計となっています。

A4ドキュメントを表示した場合のイメージ
A4ドキュメントを表示した場合のイメージ

コミックでもA5判から文庫本サイズまでを見開きで開いて読むことができ、読書用としては通常のアスペクト比(16:10や16:9)の機種よりも快適であると感じました。ただ、映画(21:9)やフルHD動画などの横に長い映像コンテンツを観る場合、上下の余白も大きくなる点には注意したいところです。

音響面では、Dolby Atmos対応のクアッドスピーカーを搭載しており、迫力ある音質だと感じましたが、ユーザーによっては低音の再現性はやや弱めとの意見もあり、このへんは好みかわかれそうです。また、長くエンタメを楽しむために不可欠なバッテリー性能ですが、こちらは約8,000mAhの大容量バッテリーを搭載。公称値約14.5時間の連続動画視聴が可能で、33W SUPERVOOC急速充電に対応しているため、必要十分以上の性能でしょう。

その他

本機に限らずOPPOや他社のタブレット製品には「キッズスペース」と呼ばれる、お子さんに使わせる際に制限を持たせることが可能。使用可能なアプリを選択したり、アプリごとに利用時間を設定したりすることができます。
また、システム関連ではOSに独自のカスタムAndroidである「ColorOS」を採用しており、マルチウィンドウなど大画面を活用した機能群があります。ただし複数起動時の場合、プロセッサの性能不足を感じる場面も多かったのでおまけ程度の機能でしょう。

キッズスペース機能
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以上からOPPO Pad Neoは単純なコストパフォーマンスを追求する人には向かない反面、マンガや雑紙など電子書籍を中心に快適に読書したい方には理想的な選択肢だと感じました。白銀比はA4サイズの文書やコミックの表示に最適で、刺さる人には刺さる一台になっていると思います。

検証:Widevine CDMレベルチェック=L1
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検証:Geekbench 6
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著者 編集部 IT/デジタル担当
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