上場から7年…HIKAKINら所属の「UUUM」上場廃止が決定 現親会社フリークアウトHDがTOB成立


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フリークアウトホールディングスは27日、YouTuber等マネジメント業務を手掛けるUUUM株式会社に対する公開買付けの結果について発表した。UUUMは今後、フリークアウト・ホールディングスの完全子会社となり、東証グロース市場から上場廃止となる見通しとなった。

本公開買付けは11月15日から12月26日まで実施され、買付予定数は最大で10,007,053株、買付価格は1株当たり532円であった。フリークアウトホールディングスはすでにUUUM株式の50.97%を保有する支配株主であり、インターネット広告配信システムの提供などを手掛けている。

同社はヒカキンやはじめしゃちょーを筆頭に著名YouTuberが所属するマネジメント企業として知られているが、近年はYouTubeの収益モデルの変化による影響を受けている。特に、広告市況の悪化による単価の減少や、収益化が困難なショート動画の台頭したことで、所属するタレントの総再生数に占めるショート動画の割合が急増。グーグル社からのアドセンス(広告)収入が減少傾向にあった。

しかし同社は、業務効率化や人材の最適配置、ゲーム事業からの一部撤退など構造改革を進めた結果、業績は回復基調を示したことで、直近2024年9月期の連結業績では、売上高275億8,900万円、営業利益3億2,400万円、経常利益5億5,400万円を計上し、やや持ち直した。今後は既存のアドセンス事業を基軸としながら、クリエイターと広告主の双方にプラットフォームを提供する事業モデルの確立を目指すとしている。

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今後の具体的な上場廃止の手続きやスケジュールについては、UUUMとフリークアウト・ホールディングスが協議の上、決定次第公表される予定となっている。

> 対象者株式は、本日現在、東京証券取引所グロース市場に上場されておりますが、当該手続が実施された場合には、東京証券取引所の上場廃止基準に従い、対象者株式は所定の手続を経て上場廃止となります。上場廃止後は、対象者株式を東京証券取引所グロース市場において取引することはできません。今後の具体的な手続及びその実施時期等については、対象者と協議の上、決定次第、対象者が速やかに公表する予定です。

著者 編集部 経済・社会担当
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