「ポケポケ」ヒットのDeNA、事業収益が倍増見通し 3カ月の消費額は“850億円超”と大幅増加


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株式会社ディー・エヌ・エー(DeNA)は26日、2025年3月期第3四半期(10-12月期)のゲーム事業において、ユーザーの消費額が850億円以上、売上収益が250億円以上となる見通しを発表した。前期(2024年3月期)の連結実績では営業損失282億円と厳しい状況だったが、同社の「ポケモンカード」新作アプリゲームのヒットが大きく改善に導くとみられる。

ゲーム事業に関する業績見通しによると、今回の好調の主な要因は、10月30日にグローバル展開を開始した『Pokémon Trading Card Game Pocket』の成功にあると説明。同タイトルはポケモンカードゲームをデジタルでも楽しむことができるタイトルとして、従来のカードゲームのルールを踏襲しつつも、新しく始める人にも楽しめるシステムが好評を博す。

今年10月に150の国と地域でサービスを同時展開しており、12月12日時点まで全世界累計6,000万ダウンロードを突破した。同社のゲーム事業は中国市場での事業を大幅に縮小したことで、第2四半期までは前年同期比で減収で推移していたものの、新規タイトルの好調により、2025年3月期通期では増収・増益の見込みとなっている。

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今回の見通しでは、第3四半期(10〜12月)におけるユーザー消費額は850億円以上と、221億円だった前の四半期(7〜9月期)と比較して4倍以上に伸長。「ポケポケ」は株式会社ポケモンなど他社との共同開発・運営となっているため、ユーザーからの課金額のうち、同社の受け取り対価分が売上収益として計上される。そのため、売上収益については消費額ほどの伸びはないが、それでも倍以上の250億円を見込んでいる。

そして、2025年3月期の連結業績予想については「合理的な数値の算出が困難」であるとして、引き続き開示を見合わせている。

著者 編集部 経済・社会担当
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