ゲーム開発のgumi、半期も黒字転換を達成「ジョジョ」など他社IPに方針転換、暗号資産投資で好調続く


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モバイルゲーム開発・運営などを手掛けるgumiが黒字回復を続けている。11日に発表した半期決算によると、売上高は54億9400万円と前年同期比6.1%の減収となったものの、営業利益は1億7900万円を計上し、19億円の営業損失から大きく改善した。経常利益も21億円の赤字から9億9000万円の黒字となった。

前年期からの大幅な損失回復は収益構造の改善と、ブロックチェーン等事業の展開が奏功していると説明。同社は前期、主力タイトルとして展開した「アスタータタリクス」の開発費や運営費などが影響し、一時大幅な損失を計上。黒字運営の実現可能性が少ないとしてサービスを終了する方針に切り替えていた。

セグメント別では、モバイルオンラインゲーム事業は売上高42億5200万円と23.7%の減収となったが、前出の「アスタタ」サービス終了やコスト適正化により営業益を確保した。同社は今年、オリジナルIP開発によるタイトル運営から、他社IPを活用した展開へと転換も見られ、現在は『ジョジョの奇妙な冒険』シリーズ新作タイトルの開発も進めている。

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一方、同社が近年注力しているブロックチェーンゲーム類の事業は売上高12億4100万円と、353.4%増のと大幅な増収を達成。1億4309万円の営業利益に転じた。同社はブロックチェーン事業において推し活プラットフォーム「OSHI3」を展開しており、第1弾プロジェクト「ファントム オブ キル オルタナティブ・イミテーション」の売上計上があったほか、暗号資産の評価益9億7900万円を計上するなど、金融取引でで下支えを行っている成果を上げている。

今後はリスクの高いオリジナルタイトル開発の一時的な停止、自社ゲームエンジンと有力IPを活かした収益性の高いタイトルの配信、開発受託の拡大などを通じて、業績回復に務める考えを示している。

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ブロックチェーンゲームの収益構造(gumiの事例)
著者 編集部 経済・社会担当
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