ユービーアイソフト、テンセントによる買収協議を継続か 報道で株価は14%急騰、苦難続きの解決なるか


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フランスのゲーム開発大手・ユービーアイソフトが、中国の大手テクノロジー企業テンセントとの買収交渉を継続している可能性が高いことが、最新の海外報道により明らかになった。

中国を拠点に国内外でゲーム開発を展開するテンセントは、ユービーアイソフトにおいても大きな存在感を放っており、現に同社はユービーアイソフト株の約10パーセントを保有する第2位の株主。今回、経営への更なる関与を希望していることが複数媒体から伝えられた反面、創業者一家は会社の支配権を維持する意向を示している。

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こうした動きの背景にはユービーアイソフトが経営面で厳しい状況に立たされている事が挙げられる。ユービーアイソフトの取り巻く環境を振り返ってみると、同社は今年、人気シリーズ「アサシン クリード シャドウズ」の発売を2025年2月に延期したほか、つい先日にも5月にリリースしたばかりのオンラインゲーム「XDefiant」の開発中止を発表し、277名の従業員が職を失う事態となった。

こうした一連の状況に対し、同社の一部株主らが今年9月に経営陣と取締役会宛てに公開書簡を送付したことが大きな話題になっていた。書簡では、同社の直近の業績低迷に対する深い懸念が表明され、非公開化などを含めた抜本的な改革が求められている。

この発表後、一部から創業家と大株主であるテンセントとの間で議論が続いていると伝えられていたが、今回の報道が刺激材料になったことで、株価は14パーセントも上昇することとなった。ただし大幅増加とはいえ、今年の年初水準である23EURの半分近くにとどまっている。

同社は書簡でも求められていた構造改革の具体的なアクションとして、すでに3度にわたる人員削減を実施。海外デベロッパーに企業再編の行方が注目される状況だ。

著者 編集部 経済・社会担当
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