FGOでゲーム内通貨が“マイナス”になる珍仕様「年末調整」と話題に…不具合で過剰付与されたアイテム回収のため
スマートフォン向けアプリゲーム「Fate/Grand Order」運営チームは27日、ゲーム内通貨の「マイナス所持数」を導入したことを発表した。これは12月上旬に発生したミッション報酬の不具合への対応策として実施されたもので、モバイルゲーム運営において極めて珍しい対応として話題になっている。
今年12月、FGOはミッション完了処理において「特定の時間をまたいでバトルを終了した際に、報酬を受け取り済みの一部マスターミッションが報酬受け取り可能な状態に戻ってしまう場合がある」不具合が発生していた。これにより、運営は過剰に付与されていたアイテムやなどの回収を行っており、回収に必要な個数に対して所持数が足りない場合に、「マイナス個数」になる対応が実施されることとなった。
運営チームの発表によると、マイナスの値は「マイルーム」の「所持アイテム一覧」で確認可能となっており、該当アイテムを新たに入手してもマイナスの数値が減るのみで、所持数は0のままとなる仕様だという。また、同様の対応は聖晶石(無償分)と聖晶片についても実施され、こちらもマイナス分が解消されるまでの間、今後獲得される無償の聖晶石が自動的にマイナス分の補填に充当される仕組みとなっている。
通常、ゲーム内アイテムの不具合対応としてはアイテムの没収や未回収となる場合が多く、FGOでも当初「回収しない」との方針だったが、後にディレクターレターから「強化等にすでに使用済みのアイテムについても、今後、調査を続けて回収等の対応を行い、ユーザーのみなさまに不公平がない状態に戻していく」と方針転換を実施。
【追記・更新】ミッション報酬不具合の調査および対応のための臨時メンテナンス終了のご報告(12/27 2:00実施) | Fate/Grand Order 公式サイト
結果として、今回のケースでは技術的な対応としてマイナス所持という新たな仕組みが採用された形となっており、一部からは時期になぞらえ「年末調整」とネタにするプレイヤーの投稿がSNSで話題になっている。
なお、有償の聖晶石については通常通り使用可能とのこと。