「任天堂は明確な勝者になる」Switch後継機は“4年で8000万台超”販売と推測 分析会社が市場動向を予想
ゲーム業界の市場分析会社DFCインテリジェンスは2024年度の市場分析レポートを公開し、次世代ゲーム機市場においてNintendo Switchの後継機が他コンソール比で大きな存在感を放つ旨の見通しを示した。特に2025年以降のゲームコンソール市場については、任天堂が「明確な勝者ななる」と予測している。
同社の市場予測によると、翌年3月までに発表が確定している「Nintendo Switch 2(仮称)」はその発売初年度で1,500万台から1,700万台の販売を見込み、2028年までには累計8,000万台以上に達すると推測した。この背景には、競合他社に先駆けた市場投入と、限定的な競争環境が追い風になるとしている。
一方で、ソニーとマイクロソフトのどちらかは次世代機で苦戦を強いられる可能性が高いことも挙げた。DFCインテリジェンスの関係者は「市場に3つの主要ゲーム機が共存する余地はない」と指摘。両社はいずれも今年下半期、ハンドヘルド(携帯)型コンソールの開発に向けた初期段階に取り組んでいることがインタビューなどで示唆されており、据え置き機と携帯機を兼ねるNintendo Switchの対抗になり得るかについても注目されている。
コンソールを含む市場全体については、PCとコンソール向けゲームソフトウェア市場が2024年の720億ドルから2028年には830億ドルまで成長すると予測。特にソフトウェア市場に関しては、前述したマイクロソフト社が開発大手のアクティビジョン・ブリザードを買収したことで、今後も大きな存在感を放ち続けるものとみられる。これらソフトとハードを含めた総市場規模は2028年までに2,030億ドルに達する見通しを示した。
また、世界のゲームプレイヤー人口は2024年時点で38億人を突破。2027年までには40億人を超え、世界人口のほぼ半数がゲームを楽しむ時代が到来すると予測。そして市場変化として、2022年以降、基本ゲーム販売収入を追加コンテンツ収入が上回る傾向が継続。今後もソフトウェア収入をハードウェア収入が上回る状況が続くと見られる。