ブラジルでアニメ海賊版サイトを一斉摘発…月間800万アクセス、日本IP遮断と悪質性高く
ブラジル国内において、日本アニメの海賊版サイトが計15サイト閉鎖されたことが、一般社団法人コンテンツ海外流通促進機構(CODA)の発表により明らかにされた。
サンパウロ州で2024年12月4日に実施されたノック&トーク(直接交渉)により、ブラジルの主要な日本アニメ海賊版サイトの運営が停止となった。閉鎖されたサイトには、アクセス数で第3位とされるbakashi.tvも含まれており、直近3カ月の月間平均アクセス数は約795万に達していた。
これらのサイトは、日本IPからのアクセスをブロックし、ポルトガル語字幕を付けて現地視聴者向けにコンテンツを提供、広告収益を得ていたことが確認されていたという。今回の取り組みによりサイト運営者は全15サイトのドメインをCODAに任意提出し、現在これらのサイトにアクセスすると閉鎖を通知するページへ誘導されるか、アクセスが不可能となっている。
過去には悪名高き「B9GOOD」なども一斉摘発
中南米地域における日本コンテンツの海賊版サイト蔓延は、近年深刻な問題となっているとして、CODAは権利を保有する各社と協力して問題の解決にあたっている。過去にはブラジル政府と会員の協力のもと、36の海賊版アニメ配信サイトを一斉摘発する「アニメ作戦」を実施。計8300万PVのサイト群が閉鎖された。
今回の取り組みも東映アニメーション、東宝、バンダイナムコフィルムワークスの3社の意向を受けて実施されたという。CODAは正規事業者による健全な市場実現のため、海賊版サイト対策が不可欠であると指摘している。