史上最もシリアスな展開に?間もなく公開「忍たま乱太郎」新作映画、高橋みなみ&田中真弓らが裏側と「絆」語る


アイキャッチ画像

Eテレでおなじみアニメ「忍たま乱太郎」の人気小説「落第忍者乱太郎 ドクタケ忍者隊 最強の軍師」のアニメ映画化が控えるなか、同作の最速上映会が先日開催された。主要キャストの高山みなみ(乱太郎役)さん、田中真弓(きり丸役)さん、一龍斎貞友(しんべヱ役)さん、関俊彦(土井半助役)さん、藤森雅也監督の5名が登壇。公開決定の感想や演出についての苦労話、そして映画のテーマである「絆」についてもトークされ、キャスト陣はそれぞれが感じる「絆」について話した。

さっそく本作の公開が決まったときの心境を訊かれると、高山は「13年ぶりに、やれることになるんだ、すごいなと思いました」。公開決定を受けて、改めて過去作も見返したという関は「やはり完成度が高いんですよ。これはもう、期待しかないなという感じでした。しかも今回は、土井先生ときり丸のエピソードにクローズアップした、ファンの方に大人気の小説を映像化しているということで、本当に楽しみにしていました」と当時を振り返った。

また、『忍たま乱太郎』シリーズ史上最もシリアスな展開になるという本作について、藤森監督は「今回は、思いついたギャグを削ぎ落とさざるをえませんでした」と気になる一言。本編とは裏腹にアフレコの現場はTVアニメシリーズと変わらぬ和気藹々とした空気が流れていたようで、田中は「いつもの雰囲気と全然変わらなかったよね(笑)」とアフレコを振り返り、関は「シリアスなシーンが沢山あったので、そういう意味で良い緊張感が生まれていたと思います」と変わらない空気感を保ちつつも、程良く緊張感もあった現場だったと話した。

アフレコに関するトークも繰り広げられたあと、本作の大切なテーマでもある「絆」にまつわる話題に。本イベントに際して、まるで乱太郎・きり丸・しんべヱの仲の良さを表すかのようにお揃いで色違いの衣装を着用して登壇した高山、田中、貞友の3人。キャスト陣は「絆」を感じる場面について聞かれると「(身体の)“労り合い”ですよ」(田中)、「みんな一緒に歳を重ねるというのはすごく良いことだと思う」(高山)とコメントし、藤森監督は「編集作業の最終日、東京から、会社がある埼玉まで戻ると、深夜0時を過ぎていたにもかかわらず、制作チームのみんなが僕の戻りを待っていてくれた。その時は嬉しかったですね」とチーム愛に溢れる感動のエピソードを明かし、貞友が釣られて涙ぐむ場面も。

台湾、韓国、ベトナムで公開決定。最初は衝撃のシーンもありますが…

また、日本国内での公開にあと追いするたちで、2025年1月29日より海外上映も決定。台湾での上映を皮切りに、韓国、ベトナムでも劇場公開されることが発表され、高山は、世界で愛される理由を聞かれると「どの世代が見ても変わらずに同じ話ができるところ」と太鼓判を押した。イベントの最後には乱太郎、きり丸、しんべヱ、土井先生の着ぐるみも登場。

藤森監督「今回の映画は、シリアスな展開ということもあっていつもとは別物になってしまうのかなと思っていましたが、完成したフィルムを見て『あれ、いつもの「忍たま」だな』と安心しました。キャラクターの幅の中で演じてくださったキャストさんのお芝居がすごく大きいなと感じています」
関「今日、みなさんの笑顔と会うことができて大変嬉しかったです。私にとって本当に大切な作品の一つになりました。これからも『忍たま乱太郎』をどうぞよろしくお願いします!」
貞友「それぞれがちゃんと生きていて、繋がりがあって。素晴らしい作品になったと思います。皆さん、また何度でも観ていただけたら嬉しいです」
田中「こんな素敵な作品ができたことで、私の今後の展望も見えてきました!次の劇場版は「福富家の七不思議」みたいなギャグで、その次に「乱太郎の由緒正しき平忍者の七不思議」かな?」
高山「今日はありがとうございました。最初は衝撃のシーンもありますが、最後を見たら、「忍たま」じゃん、うんうん、って思ってくださいましたよね?忍たま最高ですよね?」

作品関連情報

原作:「落第忍者乱太郎」尼子騒兵衛(朝日新聞出版刊)
テレビアニメシリーズ「忍たま乱太郎」「小説 落第忍者乱太郎 ドクタケ忍者隊 最強の軍師」(原作・イラスト:尼子騒兵衛/小説:阪口和久/朝日新聞出版刊)

1216-iq6mesno

出演:高山みなみ、田中真弓、一龍斎貞友、関俊彦、大塚明夫、岡野浩介、間宮康弘、森久保祥太郎、代永翼、成田剣、保志総一朗、渋谷茂、神奈延年、置鮎龍太郎、鈴木千尋、小田敏充、金丸淳一、山崎たくみ、東龍一
スペシャルゲスト:大西流星 藤原丈一郎
監督:藤森雅也
脚本:阪口和久
音楽:馬飼野康二

主題歌:「ありがとう心から」/ テーマ曲:「勇気100%」 なにわ男子 (ストームレーベルズ)

©尼子騒兵衛/劇場版忍たま乱太郎製作委員会

著者 編集部 アニメ情報担当