スクエニ監修『FF14』モバイル版が正式発表!吉田P「次なる10年に向けた挑戦」テンセント系が開発担当
LIGHTSPEED STUDIOSは20日、スクウェア・エニックスが監修する『ファイナルファンタジーXIV モバイル』を国内向けに正式発表し、公式サイトにてプロモーション映像とキービジュアルを公開した。映像中には原作プロデューサーの吉田直樹氏も登場し、本作への期待を寄せた。
ファイナルファンタジーXIV モバイル(公式通称:FF14モバイル)は世界累計アカウント登録数3000万を超える人気MMORPG『ファイナルファンタジーXIV』のモバイル版として、テンセント系のスタジオLIGHTSPEED STUDIOSが開発を手がけている。8月には中国での配信許可を取得しており、開発は着実に進行していることを明かしていた。
今回公開された映像中には原作の吉田直樹プロデューサーが登場。「FFXIVは次なる10年に向けたさらなる挑戦として、モバイル版の開発を発表させていただきました」「LIGHTSPEED STUDIOS の皆さんは、ストーリーやバトルコンテンツなど、その再現のためにたいへん強い情熱をもって品質の追求を行い、献身的に開発をしてくださっています」と期待を寄せた。
これにあわせ、原作のリードアーティスト茂木雄介氏が手がけたキービジュアルも解禁。9つのバトルジョブが描かれている。ロゴは原作同様、天野喜孝氏によるイラストロゴデザインに「MOBILE」の文字が加えられているものに仕上がった。
今作では原作の壮大なストーリーやグラフィック、BGMの高品質な再現を目指し、三大都市や蛮神との戦いなど、主要コンテンツが忠実に実装したといい、開発側は「開発の過程は数々の困難に満ちていました」と伝えた。
「釣り」や「トリプルトライアド」といった娯楽コンテンツも搭載予定たという。技術面では特に天候システムに注力し、19種類の通常天候と60種類の特殊天候を組み合わせた600種類以上の天候パターンを実現した。
中国本土での開始を皮切りに、フィードバックを基に調整を行った後、グローバル展開を予定する。
【公式発表による新作のポイント】華やかで美しい街並みとNPCたち
冒険者である貴方が、その壮大なる物語をスタートさせる3つの拠点。それが、海の都「リムサ・ロミンサ」、森の都「グリダニア」、砂の都「ウルダハ」の三大都市です。都市には多数のクエストやショップ、マーケットなどの機能が存在し、まさしく貴方の旅の拠点となるでしょう。さらに、魅力あふれる多数のキャラクターも登場しています。サンクレッドやタタル、ラウバーン、ナナモ女王などのキャラクターたちが、貴方との出会いを待っているでしょう。
重要キャラクターのひとりであるミンフィリアの声を担当するのは沢城みゆきさん。『ファイナルファンタジーXIV』の原作をプレイされた方にとっては、嬉しいサプライズとなったのではないでしょうか。ミンフィリアの「一度、『砂の家』に戻ってきてくれるかしら?」という台詞を聞けば、冒険の記憶が鮮やかに蘇ってきそうですね。
PVでは、ゲーム中に実装されたエモートアクションによる「舞台劇」と、壮大なボスバトルである「蛮神討滅戦」を交互に組み合わせる形で、バトルコンテンツを紹介しています。モーグリたちの愛らしい舞台劇から、高揚感あふれる戦闘へと展開していきます。おなじみのジョブが再現されているだけでなく、冒険者たちの強敵である蛮神「タイタン」も登場し、様々なジョブの仲間たちが力を合わせて戦いに挑むシーンが描かれています。
『FF14モバイル』では、「釣り」や「トリプルトライアド」といったバトル以外の多数のコンテンツも、もちろんプレイ可能です。PVでは、娯楽施設「ゴールドソーサー」を楽しむ冒険者たちが描かれ、「一閃! 斬魔・デ・三昧」や「ファッションチェック」といったコンテンツも登場しています。加えて、ギャザラーやクラフターといった生産系クラスも『FF14モバイル』で忠実に再現されており、モバイル版の冒険の世界は多彩かつ充実した内容となっています。
『FF14モバイル』は、ストーリー、世界観、ジョブ設定、バトルコンテンツだけでなく、カジュアルコンテンツやNPCのボイスに至るまで、原作を忠実に再現しています。新たに『ファイナルファンタジーXIV』の世界に触れる方には、膨大なコンテンツと冒険、そして魅力あふれる物語を提供いたします。もちろん、既にFFXIVをプレイしている方とっては、思い出と感動に溢れた「新生の旅」となることでしょう。
【公式発表による新作のポイント】IPを尊重し、心を込めてモバイル上にエオルゼアを再現
LIGHTSPEED STUDIOSは、技術面においてモバイルデバイス向けに最適化を行い、プレイヤーの皆様がモバイル版でも繊細なビジュアルを楽しめるよう努めています。
特に天候システムの仕組みは大変複雑ですが、多様なエオルゼアの天候パターンを再現しています。エオルゼアには19種類の通常天候と60種類の特殊天候が存在し、合計で600種類以上の異なる天候パターンが見られます。それぞれの天候は、異なる地形で独自の変化を伴います。原作の多様な雰囲気を忠実に再現するため、開発チームは天候要素を17のカテゴリーと52のサブカテゴリーに細分化し、雲、大気、光、フォグといった要素を精密に制御することで、多彩な表現を実現しました。
また、天候システムは時間システム(TOD)とも密接に連携しており、1日を48の時間ノードに分け、それぞれのノードで52種類の雰囲気コントロールユニットを管理しています。これにより、朝から夜までの感覚的な変化を実現しています。天候と時間の連動によって、時間経過に伴う太陽の昇り降りや雲の動きが表現され、エオルゼア独自のリアルな時間サイクルを作り出しています。
『ファイナルファンタジーXIV』は、現在のゲーム市場における主流のMMORPGと比較しても、キャラクター、種族、装備、デザイン、そしてストーリーにおいて非常に豊富な要素を持つオンラインゲームのひとつです。『FF14モバイル』においては、キャラクターデザインにおいてハイポリゴンモデルのNormalMapテクスチャと手描きのColorMapを融合させることで、原作の肌の質感を再現しています。
各種族には、それぞれ独自の制作プロセスが存在します。例えば、ヒューラン男性の制作においては、穏やかで親しみやすい個性を伝えることが重要です。キャラクターの顔のテクスチャデザインにおいては、過度な写実性や華美なディテールを抑え、原作のスタイルに寄せることで、個性を際立たせながらも自然な仕上がりを追求しています。また、ララフェルの制作においては、ヒューラン男性と同じ手法を適用すると、顔に濃い影が出てしまいます。ララフェルでは、ZBrushでハイポリゴンモデルの凹凸を何度も調整し、NormalMapの数値を弱めることで、顔の頂点法線を整え、影が暗くなりすぎないよう工夫しています。これにより、ララフェルの可愛らしさがより一層引き立つ表現が可能となっています。