「ホロライブ」のカバー、業績予想を大幅上方修正 コラボ案件や“トレカ”新商品好調、利益率向上にも期待


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カバー株式会社(GRT:5253)は29日、自社の2025年3月期第2四半期(2024年4月1日~9月30日)の連結業績予想を発表。連結売上高は従来予想比14.4%増の165億円、営業利益は同32%増の31億7,000万円、純利益は同14.1%増の19億円と、主要指標すべてを大幅に上方修正を行った。

予想修正を発表した主な要因について、同社はマーチャンダイジング分野での新規商品展開およびライセンス、タイアップ分野における案件獲得が想定を上回って推移したことによると説明。

特に9月単月の業績が予算を大幅に上回ったといい、9月20日発売のトレーディングカードゲーム「hololive OFFICIAL CARD GAME」が大きく貢献したという。また、今回好調なセグメントは他の分野と比較して利益率が高いことから、各利益水準も売上高を上回る増加を記録する見通しとなった。

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一方で、同社は第2四半期において特別損失4億5,000万円を計上する。これは米国における売上税など、ユーザーから徴収していなかった諸外国間接税に対して「当社の責任において申告・納税すること」を決定していたため、納付見積金額を引当金として計上することとなった。

なお、通期の業績予想については、大型リアルイベントの開催状況などをはじめ、不確定要素が多いことを理由に、現時点では従来予想を据え置き、売上高364億81百万円、営業利益73億円を見込んでいる。同社の直近決算での粗利率は51.8%と2021年以来の高水準を記録しており、さらなる増進も見込める。

著者 編集部 経済・社会担当
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