ゲームセンター「GiGO」運営のGENDA、半期業績は好調…北米で“店舗数8,000店増”子会社化で急成長


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アミューズメント施設「GIGO」などを運営する株式会社GENDAは9日、2025年1月期の中間期決算を発表し、売上高は前年同期比102.0%増の495億3,100万円、営業利益は同15.0%増の31億8,400万円と順調な成長を見せたことが明らかになった。

同社の主力事業である「エンタメ・プラットフォーム事業」はアミューズメント、カラオケ、フード&ビバレッジ(F&B)の3つで構成されているが、売上高は79.6%増、セグメント利益は37.8%増となり引き続き堅調な成長を続けている。

「アミューズメント」分野では、国内において都市部での人流増加やプライズゲーム売上の好調さ、そして新規出店とM&Aによる店舗拡大が売上増を牽引。特に今年3月にオープンした「FLIPS新宿」をはじめ、「GiGOクレーンゲームオアシス入間」などの新業態含む、国内外で合計17店舗の新規出店が行われた。

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また、同社は今年6月に海外子会社を通じて、米国でゲームコーナー事業を展開するNational Entertainment Network, LLCを連結子会社化すると発表。これによりGENDAグループの海外ゲームコーナー拠点数は現在の20倍、8,000か所以上となる見込みで、既に「ミニロケ」と呼ばれるスタッフに駐在型のゲームコーナー233箇所を新規開設。売上高は前年同期比56.1%増と大幅な成長を見せている。

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「カラオケ」部門では、2024年2月にシン・コーポレーションを連結子会社化し、全国に366店舗を展開する「カラオケBanBan」での施策が奏功し、売上高は7.4%増。「F&B」部門でも、アルコール製品を販売するシトラムを連結子会社化し、酒類の卸売事業の強化などが見受けられ、早くもグループシナジーの発現が進んでいる。

なお、中間純利益は14億500万円で、前年同期比28.8%の減少。これは、M&Aに伴う一時的な費用414百万円や公募増資による費用128百万円、法人税の増加による影響が大きかった。

同社は上場以後一年だけでもすでに30社近いM&Aを実施、グループ内再編によるエンタメ経済圏の構築を加速させている。特に米国市場におけるミニロケ事業の展開や、日本国内のアミューズメント・カラオケ市場でのシェア拡大に注力することで、同社の掲げる「2040年に『世界一のエンターテイメント企業』」の実現を図っている。

著者 編集部 経済・社会担当
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