手のひらで神ゲー「バイオハザード7」iPhone移植、反応は期待に反しやや冷淡?芳しくない推測の背景は
モバイルアプリ分析のAppmagicなどによると、今月7月初頭に配信を開始したコンソールゲームシリーズ最新作「バイオハザード7」のiOS版の有償購入数は2,000未満にとどまっていることが推計により分かった。
「バイオハザード7 レジデント イービル」は2017年にカプコンより発売されたゲームタイトル。現在はPlayStation 4/5、Xbox One/X/Sなど各種プラットフォームで販売されているが、先日7月4日には新たな試みとして「iPhone/iPad/Mac」版の販売が始まった。
シリーズとして初のアップル製デバイスでの展開となる本作は、基本無料+買い切り課金形式で展開。Appmagicや各種メディアによると、同作のダウンロード数は発売後2週間内で「約83,000回」にのぼり、アプリ購入による売上高は28,000ドル程度であるとの推計を示した。売上高はアップルによるストア手数料を除くもので、これらを加味すると「実際の購入者数は2,000人を下回る」と推測している。
ゲーム自体は無料で購入が可能で、一部コンテンツが「体験版」として提供、全てを遊ぶには購入必須という形態だといい、実際の購入者はおよそ3%程度。これは先行して配信されていた「アサシンクリード」等でも同様に芳しくない反応で、背景には「iPhone 15 Pro・Pro Max以上、M1チップ以上」という欲求スペックの高さや、25GBという大容量ファイル、そしてコントローラの時t実的な必須が挙げられるという。
アップルは近年、独自開発チップによるデバイス性能の高さをアピールすべく、大型コンソールゲームの移植プロジェクトを推進している。その一環として、2023年には開発者会議にて「Game Porting Toolkit」と呼ばれるゲーム移植支援ツールを発表し、同ツールが「Directx 12」にも対応していることを伝えていた。
Windows・Xbox・Xbox 360・Xbox Oneなどで用いられる、ゲーム開発に欠かせない「DirectX」をサポートすることで、これまで「得られる利益が人的・金銭的コストに見合うものではない」として展開を見送ってきたMac/iOSへの移植がより簡易になり、ひいては「ゲームするならMacは論外」というゲーム界における定説を覆す可能性にも期待されていた。