欧州などで「Xbox」ハード展開を“縮小や撤退”可能性の主張に注目集まる…Game Passやクラウドゲーム注力も顕著
欧州圏で「Xbox」の販売展開を縮小、撤退する可能性がある――そう主張する海外報道が現地ゲーマーの間で話題に。日本国内でも拡散されるなど、今後の動きに注目が集まっている。
海外テック媒体「The Verge」でジャーナリストとして活動するTom Warren氏が7月12日付に公開した記事では、EMEA地域(ヨーロッパ、中東、アフリカ)におけるXboxのコンソール機展開の今後縮小を行い、クラウドゲームに注力する可能性があるとの考えを共有、有料コンテンツにかかわらず広く拡散された。
一方、同日12日にはMicrosoftの内情やその周辺情報に詳しい別のジャーナリストJez Corden氏は「マイクロソフトはヨーロッパでXboxを小売店から撤退させる予定はないそうです」とコメント。前出の主張にあった「コンソール機の小売販売を撤退する可能性」との強気の内容について、質問してくるネットユーザーが多数いたことを受けて投稿したという。
マイクロソフトが展開する「Xbox」シリーズは任天堂のNintendo SwitchやSIEのPlayStationと並ぶ3大コンソール機として知られており、現行機種として「Xbox Series X/S」が発売中。Xboxは現在、コンソール機と連携、並行する形でサブスクリプションサービス「Xbox Game Pass」を提供しており、様々なゲームタイトルを月額制で遊べるスタイルを積極的に展開している。
同時に、同サブスクリプションの最上位プランではクラウドゲーム機能「Xbox Cloud Gaming (Beta)」も利用可能になっている。クラウドゲームはゲーム動作に必要な処理をサーバー側が担うため、プレイヤーの端末が高性能である必要がないことが特徴で、本年6月末にはAmazonの映像視聴デバイス「Fire TV Stick」内Xboxアプリでの対応も発表に。
PCさえも必要としない、幅広いユーザーにリーチしようとするような動きもあるなか、今回の言及が行われたため、一部のプレイヤーからは「コンソール機にくくる必要はない」といった考えをマイクロソフト側が抱いているのではないか、との予想も行われていた。前出の言及はいずれも不確定事項であるため、過度な信用には注意したい。