F先生原作『T・Pぼん』最新エピソードがNetflixにて独占配信 「ゴジラ-1.0」監督が“ぼん愛”を熱弁、業界人も注目


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Netflixにて独占配信中の藤子・F・不二雄の生誕90年を記念したアニメ作品「T・Pぼん」では、7月17日より「シーズン2」の配信開始を予定しており、この度先行場面カットと各コメントが一挙に公開となった。

『T・Pぼん』は、『ドラえもん』『パーマン』『キテレツ大百科』など国民的作品を生み出した漫画家の藤子・F・不二雄が生んだSFアドベンチャー。この度解禁された映像では、名前の通り何をやっても平凡な中学生の主人公・並平凡に、“凡の友人がマンションの部屋から転落してしまい、辺り一面が血に染まる”という、全く平凡じゃない事態が舞い込むシーンが展開される。

現在Netflixにて独占配信中のシーズン1に次ぐ、今回のシーズン2では、正隊員に昇格した凡と新たな見習い隊員の安川ユミ子(演:黒沢ともよ)が、ブヨヨンと共に謎に満ちた任務に挑む。この度、マヤ文明や壇ノ浦の戦い、トロイ戦争など、世界の歴史へとタイムスリップする凡たちを描いた場面写真が一挙に公開された。

場面写真からは、凡とユミ子とブヨヨンが壮大な時間の旅に挑む様子が垣間見えるほか、楽しみながら世界の歴史を学べる知的な要素と、命と向き合うヒューマンドラマ要素、笑えるギャグ要素なども詰め込まれている。凡と活発なユミ子、そして不思議でキュートなブヨヨンの大冒険の果てに何が待っているのかにも注目だ。

そして、配信開始と同時に発売される公式ファンブック「Fライフ増刊T・P本 ~アニメ「T・Pぼん」と藤子・F・不二雄の世界」では、多数の識者が本作の魅力を大解剖しているといい、これに先駆けて一部スタッフ陣からのコメントも到着した。

まず『ゴジラ-1.0』がアメリカのアカデミー賞でアジア映画として初の視覚効果賞を受賞した山崎監督は「T・Pぼん」について「「T・Pぼん」は死んでしまうはずだった人たちの人生をやり直させるお話ですよね。名もなきふつうの人を助けるために優秀なチームを組んで、高性能なマシンや装備を用意して。歴史に関わらない人たちを助けるということは、歴史的には助けなくても困らないということ。わずかな人しか助けられないけど、すごくやさしいですよね。」と“ぼん愛”を熱弁。

一方、「テルマエ・ロマエ」でおなじみの漫画家のヤマザキマリ氏は「先生は無類の歴史好き、とくに古代文明好きというのが強く伝わってくるのはもちろんですが、それだけではありません。人類が歴史の中で起こしてきたさまざまな現象をつぶさに観察し、人間を礼賛するだけでなく、愚かさまでをわかったうえで、ユーモアを込めて描かれていますよね。それと歴史書には書かれない、いにしえの人々の中にある愛情や寛容さが必ず添えられている。そこがこの作品のすごさだと思います。」と、歴史的な知識に裏打ちされた物語構成、その中で浮き彫りになるドラマチックな人間描写の巧みさを力説した。

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市井

著者 市井
オタク総研 媒体統括。専門領域はアニメ、テクノロジー(ガジェット)、プログラミング、コンテンツビジネス