「GiGO」運営のGENDA、カラオケ機器卸売大手をTOB 高利益率のリキュール販売も完全子会社化、1年足らずで32社をM&A


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アミューズメント施設「GiGO」などを運営するエンターテイメント企業のGENDAは27日、2件の大型M&Aを発表した。カラオケ機器卸売大手「音通(東証スタンダード)」への公開買付け(TOB)と、人気リキュール「クライナーファイグリング」の輸入販売会社シトラムの完全子会社化を行う。

音通は 1981年3月に設立されたカラオケ機器のレンタル・販売を中心に事業を展開する企業。中核事業のカラオケ機器の卸売りは、コロナ禍も底堅く利益を出し、カラオケ業界の市場規模と連動した安定的な業績推移となっており、5期連続での増収増益見込み。

フィットネスクラブのフランチャイズ経営も行うスポーツ事業では、コロナ禍要因を除くと成長しているほか、非中核であった「食料品・生活雑貨小売り事業」は2021年に売却。多方面でのGENDAグループとの親和性に期待しているという。

音通へのTOBは6月28日から8月13日まで実施され、GENDAは全額を借入金で調達し、TOB成立後は完全子会社化を目指す。GENDAは先日にもカラオケチェーン「カラオケBanBan」の運営を子会社化しており、本件を通じて卸売流通事業の確保による事業成長を狙う。

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一方のシトラムは飲みやすいショット・パーティドリンクとして人気を博すという「クライナーファイグリング」の輸入・販売を手掛けており、直近の実績売上高は 22.9億円、償却前営業利益は11.0億円と、営業利益率は47%を超える高収益企業。GENDAはすでに取得済みの20%に加え、残り80%をGENDA株式との交換で取得し、完全子会社化する。

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完全子会社化に至った理由としては、リキュール分野が成長事業であることや、既存のサプライチェーンの改善の狙いがあるという。また、クライナーを通じた「IPコラボ」の加速も視野に入れているとして、過去のドラマ・アニメ等IPとのコラボレーション実績をもとに、より展開を拡大していきたいとしている。

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GENDAは「世界中の人々の人生をより楽しく」という理念のもと、アミューズメント施設「GiGO」の運営などを行っており、エンターテイメントプラットフォームの拡大を目指している。2023年9月の株式上場以来、M&Aの動きが顕著に見られ、映画配給の「ギャガ」などを含む、32社に達した。

オタク総研編集部

著者 オタク総研編集部
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